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【イスラマバード31日時事】
インドからの報道によると、インドとパキスタン双方の部隊が三十一日、カシミール地方を隔てる実効支配線越えに激しい砲撃戦や銃撃戦を展開した。インド軍当局者によると、これまでにインド兵二人が死亡したほか、五人以上が負傷したという。砲撃戦は最近四カ月間で最大規模とされ、インドの国会議事堂襲撃事件をきっかけに悪化した印パ間の緊張は一気に高まっている。
最も激しい戦闘があったのは、インドが実効支配するジャム・カシミール州南部のジャム市西方約八十キロのパランワラ地区で、インド兵一人が死亡、五人が負傷した。
また、ノウシェラ地区でも三十日夜、実効支配線を挟んでパキスタン側が迫撃砲による攻撃を加え、インド兵一人が死亡したという。警察当局者はロイター通信に対し、「この地区の百五十―二百世帯の家族が三十日以降、安全な場所に避難した」と語った。
パキスタンのムシャラフ大統領は三十日夜、国内の政党指導者らとの会談後、記者団に対し、「パキスタンは平和を支持し、両国の緊張関係を緩和させたい」と強調。しかし、「あらゆる対抗手段を取った。もし戦争が起きても、部隊の準備は整っており、最悪の事態に備えている」とも述べ、同国が戦闘態勢に入ったことを明らかにした。
両国軍はここ数日間で、カシミール地方の部隊を増強させている。
■核使用を含め印パ戦闘準備〜米紙報道
【ワシントン31日共同】
三十一日付の米紙、ワシントン・タイムズは、米情報当局者の話として、インドとパキスタンが戦闘に備え、核兵器と弾道ミサイルを含めた戦力の配備を急ピッチで進めていると伝えた。インド側は一月三日か四日に戦闘準備が完了する見通しで、パキスタンがこれに対して先制攻撃を加える可能性があるとの見方も出ている。
最近、撮影された衛星写真によると、パキスタンのあるミサイル基地では格納庫のドアが開き、ミサイル移動の準備をしている様子が確認された。パキスタン側ではこのほか、戦車や装甲車両数百台を含めた大規模な部隊移動も行われている。一方、インド側でも、パキスタン国境に沿って数千人の兵力が移動しているという。
■過激派前指導者をパキスタンが逮捕
【イスラマバード31日共同】
パキスタン外務省のカーン報道官は三十一日の記者会見で、インドからのカシミール解放を掲げるイスラム過激派組織ラシュカレトイバの指導者だったハフィズ・モハメド・サイド師が三十日に逮捕、拘束されたことを確認した。
報道官は「パキスタン政府は以前から扇動的な演説などを禁じ、秩序を維持するという方針を取っており、今回の逮捕もその一環だ」と強調、あくまでインドの要求による逮捕ではないとの立場をにじませた。