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【ワシントン29日=永田和男】ブッシュ米大統領は29日、自身の警護を務めるアラブ系米国人のシークレット・サービス職員がアメリカン航空機搭乗を拒否された問題で不快感を表明。事実関係を調査中であることを明らかにしたうえ、搭乗拒否の背景に人種的差別の存在が明らかになれば「心の底から憤る」と、アメリカン航空に抗議する考えを示した。休暇先のテキサス州クローフォードで記者団に語った。
この職員はさる25日、ボルティモア国際空港から大統領一家警護のためテキサスに向かう際、武器の携行を申告した書類の不備を理由に機を降りるよう命じられた。アラブ系市民団体などは人種的、宗教的差別があったとして航空会社を非難している。
(12月29日21:42)
http://www.yomiuri.co.jp/05/20011229id22.htm
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関連
ブッシュ大統領(1989〜92年)は在任中の演説で「アンチ・セミティズム」などの人種差別を批判する演説を行った。この「アンチ(アンタイ)・セミティズム」(anti-Semitism)という言葉は(裏付けを取らない)ジャーナリストたちによって「反ユダヤ主義」と訳されることが多いが、これは明らかに間違いである。読んで字のごとく、これは「反セム語族主義」である。セム語というのは、右から左に書くあの独特の構造の言語で、アラブ語や、ユダヤ人の言語であるヘブライ語などがこの範疇にはいる。つまり、セム語族(セム人、Semite)とは、アラブ人および(ほんものの)ユダヤ人のことであり、「アンチ・セミティズム」とは、彼らをまとめて敵視することなのである。
そして、人種的なことを言えば、セム人とは、目鼻立ちは欧米の白人のようにはっきりしているものの、肌の色は白人と違って浅黒く、髪と瞳の色はほぼ一律に黒である。つまり、欧米にいる白い肌の(しばしば金髪で蒼い目の)「ユダヤ人」はセム人ではないのだ。
上記のごとく、共和党のブッシュは反ユダヤ勢力の代表選手である。彼が勝利した88年の大統領選挙における対立候補のデュカキス・マサチューセッツ州知事(民主党)は、妻がユダヤ人であったため、ユダヤ団体の全面的な支持を得て戦ったが、敗れた。このため、ブッシュは俗に「ユダヤ票を1票も取らなかった大統領」と言われる。そのブッシュが「アンチ・セミティズム」と述べるとき、それが単純な(ナチスのユダヤ人迫害のような)「反ユダヤ主義」を意味するはずはない。
http://plaza12.mbn.or.jp/~SatoshiSasaki/taboo.html