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12/30 16:28 テロ防止に全力尽くさず 米紙が前、現政権批判 外信30
【ニューヨーク30日共同】三十日付の米紙ニューヨーク・タイ
ムズは、米政府が米中枢同時テロ以前からウサマ・ビンラディン氏
が国内でテロを計画していることを察知していたものの「テロ防止
のために全力を尽くさなかった」とクリントン、ブッシュ両政権の
対応を批判する長文の記事を掲載した。
米有力紙が情報活動の不備や決断力のなさを具体的に示して、政
府の無策を批判したのは初めて。同紙は「政権がアルカイダ撲滅に
専念しなかったことについて、議会があらゆる角度からの追及を続
けるだろう」と指摘した。
同紙は「ブッシュ政権発足後、中央情報局(CIA)が(タリバ
ン打倒のため)アフガニスタンの北部同盟への武器供与を計画。テ
ロ前日の九月十日には大統領の承認を得る手はずだった」と報じ、
ブッシュ政権がアフガン問題で後手に回りテロを阻止できなかった
との見方を示した。
同紙によると、クリントン前大統領は一九九八年から二○○○年
の間に少なくとも四回、CIAに対してビンラディン氏の逮捕、殺
害を許可する文書を送った。海軍は潜水艦をインド洋に派遣して、
巡航ミサイル発射の準備をしたが、同氏の居場所が正確につかめず
、作戦は実施されなかった。
二○○○年三月にはホワイトハウスが国内に潜むテロ組織関係者
の逮捕や国外退去を命じたが、移民帰化局に学生ビザで入国した人
物を追跡調査する能力がなく効果が上がらなかった。
同紙は「政権のテロに対する反応は限定的で首尾一貫しないもの
だった」と指摘した。
ブッシュ政権についても、「『ことし七月にビンラディン氏がテ
ロ攻撃する』との情報を得た際、政権上層部は正式な対策会議を開
かなかった」と指摘、怠慢を批判した。
同紙によると、米当局は一九九三年二月の世界貿易センター爆破
事件直後からビンラディン氏がテロ組織に関与していることに気が
付いていた。
(了) 011230 1628
[2001-12-30-16:28]