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(回答先: 印パ戦争の狙いはその辺かも? 投稿者 ROM潜 伊−HEXA号 日時 2001 年 12 月 29 日 00:22:59)
http://www.asyura.com/sora/war7/msg/868.html「北朝鮮の多目的工作船か 当時、周辺に別の不審船(共同通信)」は、どうも日本政府のプロパガンダ報道を伝えているね。ようやく日本政府のプロパガンダが本格化したみたいでね。この共同通信記事には、諜報専門家が「灰色情報」と呼ぶ怪しげな話がてんこ盛りになっているね。記事から少しひろってみると、こうある。
不審船銃撃・沈没事件の発生から29日で1週間。依然なぞは多いが、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の西海岸から出港したとみられる航跡、電波傍受などから、日本近海の偵察、洋上での覚せい剤取引などを任務とする多目的工作船だったとの見方が防衛庁関係者の間で出ている。同庁は米国の衛星画像などの情報から、事件当時、周辺海域で別の北朝鮮工作船か、これと取引する船の可能性がある2隻の不審船を確認している。
「工作船だったとの見方が防衛庁関係者の間で出ている」が、誰だとは判らないね。「西海岸から出港したとみられる」が事実とは限らない。「日本近海の偵察、洋上での覚せい剤取引などを任務とする多目的工作船だったとの見方」を「防衛庁関係者」が日本メディアに話したらしいのだが、覚せい剤取引が任務だというのも欺瞞情報かもしれないね。どうとでも取れる情報を、諜報専門家は灰色情報と呼ぶらしいね。それは要注意情報ということなのだがね。
そもそも「北」が覚せい剤の密輸をしているという情報は、確認されている話でもないらしいしね。過去10年近くにわたって報道されてきたその手の情報が、「アメリカ発」や「日本政府発」の情報だったということが疑問なのだね。諜報専門家は、まず情報のソースを吟味するのが常識だからね。専門家にとっては、この手の情報は価値が無いと見なされるだろうね。
しかし、撃沈から1週間たって今回の民間船撃沈事件を日本政府が危惧しはじめているらしいのは滑稽だろうね。日本政府がこの船についてことさらに「覚せい剤取引」の目的だという説を発信しはじめたのも、情勢が不利に転換しつつあるということみたいだしね。以前はスパイ船が九州にスパイを上陸させたという話だったのに、今度は麻薬と覚せい剤が目的だった可能性を言い出すというね。これだと日本政府の主張してきた撃沈船=スパイ船説も苦し紛れとして消滅する事になりそうだがね。
覚せい剤とか麻薬の取引という情報は、大衆を操作する上で重要なキーワードだね。覚せい剤と麻薬は、大衆に本能的な恐怖を抱かせるからね。そして「北」が覚せい剤と関係しているとなると、アフガニスタンの阿片とも関係していると大衆は思うだろうしね。「大衆」の中には、日本のマスメディアも含むがね。そしてこの手の黄色人種の「マス」大衆が自分で「北」攻撃の口実作りをしてくれるのだ。
これこそが、アメリカ情報機関の高等戦術なのだね。アメリカの世界戦略には、「他人の銃で人を殺せ」という原則があるのだからね。これは、ナチスドイツが使った謀略戦術でもあるがね。アメリカ情報機関は、ナチスの謀略でも日本の細菌兵器でも気にとめないね。大戦後のアメリカは自分の利益にかなうものはどんな悪も世界中から全部取り入れ、そして「冷戦」で勝ち残ったと考えているのだ。アメリカは、紅白二色の国旗をありがたがっている単純思考の日本人とは違うという事だ。国旗も三色だしね。
そして、これが本物の「陰謀」なのだ。自分では陰謀家だと思っている日本の政治家やお役所官僚などは、アメリカ政府の視点からすればアフガンの「北部同盟」と同じ価値しかない。日本の政府やメディアなどは、アメリカ情報機関にしてみたらチェスの捨て駒に過ぎないからね。この手の捨て駒を利用しつつ自分は自分の利益だけを追求するのが本物の「パワー・ポリティックス」だがね。アメリカ人にしてみたら日本人は「敗者」で単純だから、このことも判らない人種だね。この分では、日本が北朝鮮戦争で焦土と化してもアメリカを悪くは言えなくなるね。
日本の海保や防衛庁が、撃沈船を「北」と結び付けるのは自分たちの役所の利益を守るためだね。そしてアメリカ情報機関は、役所の保身を第一に考える日本人官僚の性質も知り尽くしている。その馬鹿な黄色人種に不鮮明な軍事衛星写真を流すと、今回みたいに「北」スパイ船だと役所総動員で追い回すことになるのも知り尽くしている。そして、それを応援する黄色大衆がいる事も知っているね。
だからアメリカ情報機関としてみれば、ただ不鮮明な偵察写真や通信情報を日本にリークするだけでよいのだ。これも「灰色」情報なのだがね。そうやってリークすれば、あとは馬鹿な黄色人種が自分で「北朝鮮戦争」の準備をしてくれる。それがアメリカ情報機関の考えていることだ。
アメリカ情報機関が世界を制覇できた理由は、こうやって「劣等」人種が互いに戦うように仕向けてきたからだ。そういうアメリカの世界戦略を悪くは言えないがね。騙される方が馬鹿なのだと言うからね。阿修羅様掲示板にも、その手の「北」攻撃を喜んでいる黄色人種は出没しているのだしね。その手の日本人が「北」攻撃を疑問視する日本人を攻撃するのも、アメリカ人の利益にかなうことなのだ。また「他人の銃で人を殺せ」の手先になる日本人は、アメリカ情報機関の「工作員」でもある。
しかし、今回の「北」スパイ船騒動を小さな事件と考えている日本人が多いのもアメリカ情報機関の思惑通りなのだろうね。名探偵木村愛二もこの事件を大した事はない劣等事件だと書き込みしているみたいだしね。今、日本政府が北朝鮮を攻撃する口実を作り出しているというのにね。これもアメリカの利益を計上する戦争になるのだがね。
そして今になって、ロシアとアメリカが中央アジア油田の利益を分け合う動きが出ているね。開発開始が目前に迫っているカザフスタン油田の利益は、アメリカだけではなくロシアにも分けようというね。大陸の大国中国も、このぶんどり合戦に参入するだろうね。この動きが表わしているのは、アフガニスタンの暫定政権が欧米だけではなくロシアとも親交を深めていることだね。ロシアがアフガニスタン戦争開始直前から「アフガン北部同盟」支援を強化していたのがその伏線だね。
今のプーチン政権ロシアが世界石油戦略に積極的に参加していることは、ロシアが今年OPECが進めた減産政策に反対する動きを取った事からも判っていることだね。その為に原油価格は高騰しなかったのだしね。これがアラブ産油国の世界市場支配力を減殺しているのも間違いがない。
このロシア・ファクターは、中東和平にも影を落としているらしいね。中東産油国が「文明諸国軍」の「イスラム」攻撃戦争に対抗して原油価格を引き上げようとしても、ロシアがその安全弁になってしまうというね。これは、今後アラブ諸国がアメリカ軍のイラク攻撃に反対しても、アメリカ軍は痛くも痒くもないということだ。ダブヤのオヤジが大統領だった頃よりもアラブ産油国の力は減殺されたという事だね。
こうしてみると、イラク攻撃は時間の問題なのだね。そして、スーダン攻撃もだね。スーダンの資源を狙った世界の石油資本の陰謀は、何か口実があればスーダンを危険地帯として告発する事になりかねない情況だ。国連のスーダンページが報道している情報でも、スーダン北部プントランドなどで調査していた中国の原油採掘調査団が現地住民の採掘反対運動のために撤退したというね。
アメリカ軍ないしアメリカ主導軍がスーダンを攻撃するに際しては、外国資本の乱開発に反対しているこれらの貧困層原住民が「テロリスト」やその庇護者とされ攻撃される。ただし、アメリカ軍も世界の数箇所で同時に「テロ撲滅戦争」を進める事はできない。だからスーダンでも、内戦をしている勢力に支援を与えて現地人軍を走狗として動員するだろうね。このようにして、世界の資源地帯がアメリカ軍の直接あるいは間接攻撃を受けて支配下に入るのだがね。
こうして、世界の資源がアメリカ政府とその背後にいる実力者集団によって管理される世紀になって行くのだね。日本人などの黄色人種も、アメリカの許可のもとでそれを利用させてもらえることになるがね。そして、これは30年前から続いてきた「資源ナショナリズム」が葬られることでもある。これが「グローバリズム」の完成を意味する。それは「アメリカ一国主義」の完成でもある。
こうなって見ると、アラブ諸国がアフガニスタン攻撃に対抗する「フラッグ」を掲げなかったのは、アラブ連盟にとって臍をかむ失敗だったみたいだね。ビンラディンのビデオがイスラム諸国にアフガニスタン支援を呼びかけた時に、アラブ連盟はそれを拒否しアフガニスタンの国内問題だと切り捨てたのだからね。
今、イラク攻撃が予告されて初めてアラブ連盟とアラブ諸国政府が「イスラム」を標的にした「テロ撲滅戦争」に反対しようとしているね。しかし、これはあまりにも遅すぎた反応だったね。唇が無くなれば歯が寒くなるというのは、アラブ諸国にも判っていたはずなのだがね。
いずれ2001年は、歴史上類を見ない世界的規模の大量殺戮が起きた年として記録されるね。そしてもうひとつ、科学技術面では核融合技術が現実的になった年として記録されるだろうね。これはつまり、核融合技術が世界のエネルギー問題を解決する日が近いということだ。これを妨害する陰謀がなければの話だがね。
アフガン戦争の最大の理由はカザフスタン原油開発だと言われている。しかし、後世から2001年を研究したら原油確保の戦争は不必要だったと言われる可能性もあるね。エネルギー問題は、核融合技術が解決する一歩手前だったとされてね。アメリカ「テロ」事変がアメリカ情報機関の仕組んだ事件だったとしても、そのような陰謀すらも不必要な陰謀だったとされる可能性が高いのだ。
それでも、まだ世界の「テロ撲滅戦争」は続くね。ダブヤ政権はアメリカ国内もナチスの故事に倣って「統治」しはじめたからね。特に外国人排斥と密告運動だね。次はイラク、スーダン、インドネシア、フィリピンなのだろうが、そこに「北朝鮮」の名も加えられるだろうね。その口実は、日本政府が今回の撃沈船事件で作る事になるだろうがね。
今、アメリカとロシアが世界石油戦略で一致していることからして、ロシアが「北」攻撃に「理解を示す」形で「北朝鮮戦争」が始められる可能性はある。中国も、カザフ原油に直接アクセスするパイプラインと引き換えに「北」攻撃を「理解する」という態度を取る可能性があるね。今、世界の大国はどこも石油が世界を支配する鍵だと理解しているからね。
そもそも「北」は慢性的食糧危機にあって、それも構造的危機であって食糧援助だけで解決する事はできない状態だ。「北」の農業はソ連製化学製品に依存していたので、ソ連崩壊後は農業生産が低迷し構造的食糧危機が発生した。単なる旱魃が原因ではない。
しかしもし「北」が戦争の結果として無くなれば、ロシアは北朝鮮支援をする経済負担も無くなるから自国の利権に専念できる。さらにサハリン原油も安全に大陸各地に搬出できるようになる。そうなればロシアは日本にサハリンを開放する必要も無くなる。つまり、ロシアが「クリル」列島と呼ぶ千島も日本に返還する経済的理由が無くなる。そうなると日本との「領土問題」も存在しなくなり、邪魔者がいなくなるからロシア帝国時代の利権も再建できる事になる。ついでに、「北朝鮮戦争」が起きれば日本本土が壊滅的打撃を受ける可能性が高いからロシアにとっては極東の脅威がなくなるね。日本の経済が世界第二位であるのも、「北朝鮮戦争」までのことなのだ。
「北朝鮮戦争」が日本にもたらすものは、ほとんど何も無い。しかし、馬鹿な黄色人種と見られている役所第一の日本人の連中は「北」攻撃の口実作りにせっせと働いているね。日本人の愚かな性質を見抜いているアメリカ情報機関は、そのための小さなエサを日本人の目の前にぶら下げてやればよいだけだ。日本人はあとは鼠のように、海の底まで突進して行くという見通しなのだね。
このように「北」情勢は、日本のメディアや政府などが考えているほど単純でも矮小でもない。「北朝鮮戦争」は「世界資源戦争」の一つのフェーズでもある。その戦争はアメリカ情報機関の「陰謀」だとしても、日本全土に最大の脅威をもたらす。そして、それは現実に起きようとしている戦争なのだね。アメリカで起きた「テロ」について日本で陰謀説を唱える程度なら誰にも何の困難もない。真の困難は、日本人が日本人の陰謀を暴くことにある。だから今回の撃沈船事件は、日本人の真価が問われる事件なのだがね。