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【カイロ28日=久保健一】パリ発行の汎(はん)アラブ週刊誌「アル・ワタン・アル・アラビ」最新号(28日付)は、米同時テロの首謀者とされるウサマ・ビンラーディンが、アフガニスタン東部トラボラ攻防戦をめぐる対立から右腕のアイマン・ザワヒリと袂(たもと)を分かち、ザワヒリにテロ組織「アル・カーイダ」の指揮を委ねた上で、戦線から「逃亡」したと報じた。
同誌が、トラボラ攻防戦に参加したアラブ人兵士の話などをもとに伝えたところでは、トラボラ地区での戦術をめぐりビンラーディンは、同地区にアル・カーイダ部隊を集中投入すべきと主張、アフガン全土に兵を分散させるべきとしたザワヒリと正面から対立した。
その後、米軍に無線交信が傍受され身の危険を感じたビンラーディンは、今月12日、ごく少数の護衛とともにトラボラから脱出する意志をザワヒリに伝えた。しかし、ザワヒリは「自分の安全のために数千人のムジャヒディン(イスラム戦士)を犠牲にするのか」と激しく非難、双方の支持者同士による銃撃戦に発展し、死者も出たという。
結局ザワヒリは、ビンラーディンの脱出を認める代わりに、後任のアル・カーイダ指導者に就任、サウジ、チェチェン、エジプト人などの精鋭兵数百人を選抜し、次のテロ作戦までアフガン各地に潜伏するよう指示した後、自身もトラボラを去ったという。2人の行き先は、不明としている。
(12月28日23:17)