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【台北27日草間俊介】
台湾はこのほど、南部の嘉義空軍基地に「455連隊」というF16戦闘機から成る初の連隊を正式に発足させ陳水扁総統が観閲し、F16がハープーン対艦ミサイルを試射した写真を初公表した。F16は作戦行動半径約九百キロ、ミサイルは射程約百キロ、地上攻撃も可能だ。写真公表でF16が上海など中国沿海部の攻撃も可能なことを示したと言え中国は警戒しよう。
陳総統は、中国がロシアなどから積極的に武器を導入し二〇〇五年には強力な空軍体制をつくり上げることを指摘し「軍拡競争の考えはないが台湾海峡の安定のために、空軍力で優位を維持しなければならない」と兵士を激励した。
来月十六日には東部の花蓮にも二番目のF16連隊が発足する。同ミサイルの試射は今年四月、台湾南部の沖合で行われ約五十キロ離れた目標に命中した。F16から同ミサイルの試射は世界で初とされている。
また、陳政権は中国との「三通」(直接的な通商、通信、通航)を段階的に解禁する方針を明言しており、この連隊編成の完了で、中台直航(航空機の相互乗り入れ、船舶の直接往来)の安全保障体制の環境整備が進んだとも言える。
中国は、空軍力とともに海軍力も増強中で、ロシアからサンバーン対艦ミサイル搭載のソブレメンヌイ級駆逐艦を導入した。しかし台湾がF16にハープーン対艦ミサイルを実戦配備したのに伴いロシアから中距離地対空ミサイルS300の導入をめざしている。