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消息が途絶えてしまったラディン。26日、アルジャジーラがラディンのビデオを放送したが、米国が先に公表したラディンの「テロ証拠ビデオ」のナゾは依然、晴れないままだ。
映像はボヤけ、英訳の所々に「聴取不能」の文字…。米政府が13日、公開した“ラディンビデオ”はブッシュ大統領が「決定的証拠」と胸を張ったにしては、新事実が明らかになったわけでもない。
米各紙が「11月9日にカンダハルで撮影され、同月下旬、ジャララバードのアル・カイーダ兵が逃げた民家で一般人が発見。米軍の手を経てCIAに渡った」と報じ、一応の出所は分かったが、イスラム諸国から「捏造」との批判があがった。
確かに最近の音声技術では、故人の声でさえ再生可能だ。「ラディンの声を録音してあれば、同じ音でスピーチさせることはできる」とは、ハリウッドの音声技術担当者。だが、担当者は「再生の前に声を“分解”するだけでも何カ月かかる」と指摘。「短期間にやるのは不可能」といい、「本物」ではありそうだ。
では、なぜ、ラディンが足がつくテープを撮影したのか。こうした疑問に答えてくれるのが「CIA謀略説」。英オブザーバー紙は複数の情報機関筋の情報として、「テープはCIAがサウジかパキスタンの情報機関に依頼した諜報活動の結果」と報じたのだ。
カギを握るのは、ラディンと“共演”している「シャイフ」(部族長の意味)と呼ばれる人物。同紙はこの人物をメッカの神学校の元助教授アリ・サイド・アルガムディ氏と伝えた。
アルガムディ氏はアル・カイーダの資金集めにかかわっているとされるが、同紙は、男がパキスタンやサウジの情報機関と通じている可能性を指摘。確かに誘導尋問なら、米国にやたらと都合のいい発言のナゾも解ける。盗撮なら画像の悪さも当然だろう。
ところが厄介なことに、男に「人違い」説が登場。ニューヨーク・タイムズ紙などが男はアフガン紛争などで戦った「ハリド・アルハルビ氏」と“訂正”。まだ決着はついていない。