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【ワシントン26日=坂元隆】インドとパキスタンの間の軍事的緊張が高まる中、米国務省は26日、パキスタンに本拠地を置き、カシミール地方の分離独立を訴えるイスラム過激派2団体を「外国テロ組織」に指定した。インドは2団体を、今月13日のインド国会襲撃事件に関与したとしており、パウエル米国務長官は声明で、「南アジアの民主主義を損ない、平和と安定をむしばむ」と厳しく批判した。
テロ組織に指定されたのは、「ラシュカレタイバ」と「ジェイシェ・ムハンマド」。テロ組織指定団体は、米国内の資産を凍結されるほか、米国内の金融機関からのいかなる融資も禁じられる。米政府は、これらの団体のメンバーに対するビザ発行も停止できる。
一方、パウエル長官は同日、印パ両国の外相に2度にわたって電話をかけ、対話を通じた緊張緩和を呼びかけた。国務省のリーカー副報道官は、アフガニスタンにおける反テロ軍事行動のパートナーでもあるパキスタンのムシャラフ大統領が、「テロに対する戦いで、引き続き指導力を発揮してくれると思う」と、期待感を表明した。(読売新聞)
[12月27日20時29分更新]