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【ソウル26日=名村隆寛】
北朝鮮の朝鮮中央通信は26日、「謀略では何も得るものはない」とする論評の形で東シナ海で発生した不審船事件について初めて報道し、日本がとった措置を「謀略」「現代版テロ」と非難した。
この論評は「自国の水域でもない他国の水域を侵犯し強行した日本の犯罪行為は、国際法さえも知らぬ日本のサムライやヤクザの集団だけが行える不法な海賊行為だ」と批判、「許し難い現代版テロとしかみなせない」と述べている。
また、不審船の所属については「国籍不明」とし、「日本反動は沈没した船舶が『北朝鮮のスパイ船かもしれない』との途方もない世論を広げた。われわれは日本当局の共和国(北朝鮮)敵視政策を絶対に傍観できない」と強調した。
今回の事件で防衛庁は、不審船が朝鮮労働党の周波数で北朝鮮と交信しているのを傍受している。日本側に確証を把握された事実を「謀略」などと非難するのは北朝鮮の通例で、これが初めてではない。
北朝鮮は平成11年3月に日本海で発見された不審船事件でも、この不審船が北朝鮮の港に帰港した事実を日本側に把握された直後に朝鮮中央通信を通じて、「日本反動がねつ造した計画的な反共和国謀略策動だ」と日本側の反応を非難し、事件とのかかわりを全面否定している。日本人拉致疑惑などに対しても一貫して「ありもしないこと」「謀略」といった言葉で否定し続けている。