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【ワシントン布施広】米中東軍のフランクス司令官は25日、アラビア海に展開する米空母セオドア・ルーズベルトを視察し、米軍のテロ組織との戦いがアフガニスタン以外の「多くの場所で進行している」と語った。具体的な国名は明らかにしなかったが、アフガン攻撃が峠を越えたことを踏まえ、ソマリアやイエメンなどで米軍の秘密作戦が始まったことを示唆したものとみられる。
司令官は同空母艦上で約1000人の米兵を前に演説し、アフガン攻撃は将来のテロ攻撃から「君たち自身と君たちの孫を守る戦いだ」と力説した。また、AP通信に対し「地球を見渡せばテロを支援する多くの国がある」と語り、これらのテロ組織の排除に向けて、秘密行動を含めた米軍の軍事作戦が進行していると言明した。
司令官は「どの国々かを言うのは早すぎる」と語ったが、ウサマ・ビンラディン氏の組織「アルカイダ」掃討のために米当局者がソマリアを訪問しており、イエメンでは米側が軍事支援を申し出たとの報道もある。またフィリピンのイスラム過激派「アブ・サヤフ」と同国政府の戦いに関して、米軍は約20人の軍事顧問団を派遣したとされる。
このほか国防総省は対イラク攻撃計画の立案も進めている模様で、司令官は暗にこれらの軍事作戦に言及したものとみられる。ブッシュ大統領は地球規模でテロと戦うことを宣言しているが、アフガン以外で既に軍事作戦が進行していることを米軍幹部が明確に認めたのは初めて。
またフランクス司令官は、ビンラディン氏がアフガン東部トラボラの洞くつの中で、がれきに埋もれて死亡した可能性もあるとしながら、「彼はそこで死んだのだと我々が納得するまで捜索を続ける」と語った。(毎日新聞)
[12月26日10時22分更新]