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<米酷夢省>代表団をイラク北部に派遣 攻撃の是非で意見聴取へ
【ワシントン布施広】米国務省のリーカー副報道官は10日、国務省代表団をイラク北部に派遣したことを明らかにした。アフガニスタン攻撃終了後のイラク攻撃の是非について、北部を支配するクルド人組織の意見を聴取するのが目的とみられる。別の米政府代表団は9日にソマリアを訪問しており、ブッシュ政権はアフガン後の「テロとの戦争」の展開を模索している様子だ。
副報道官によると、代表団はクロッカー国務副次官補(中東担当)が団長を務め、クルド人の2大組織、「クルド民主党」や「クルド愛国同盟」との意見交換を続けている。副報道官は代表団派遣の目的について「イラク反体制派に対する米国の関与を示すため」と述べた。
だが、この2組織は先週、米国のイラク攻撃構想をめぐり、イラク北部からフセイン・イラク政権を攻撃することへの反対を表明。また、フセイン大統領は先月、クルド民主党の幹部とバグダッドで会談するなど、クルド人の「懐柔」努めており、米国がイラク北部をフセイン政権打倒の拠点とするのは難しい情勢だ。
アフガン攻撃の中、米保守派はイラクとの対決姿勢を強め、米議会の有力議員9人は最近、イラク反体制派への支援強化を要請する書簡をブッシュ大統領に送った。国務省は議会の意向を重視して代表団派遣に踏み切ったとみられる。
また、11日付米ワシントン・ポスト紙によると、5人の米代表団がソマリア西部・バイドアを訪問、地元実力者などと会談した。国防総省当局者は同紙に対し、米軍関係者は含まれていないとしながら、米中央情報局(CIA)などが要員を送った可能性を示唆した。
ソマリアには、ウサマ・ビンラディン氏の支援組織「アルカイダ」の拠点があるとされ、ビンラディン氏がアフガンから逃げ込む可能性も取りざたされている。米代表団は地元実力者らからアルカイダの活動状況を聞く予定とみられる。(毎日新聞)
[12月11日19時45分更新]