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インド、パキスタンが、領有をめぐって対立するカシミール地方や周辺の国境付近に、兵力を集結し始めた。インドの国会議事堂襲撃事件を機に、インド側はパキスタン批判を強めており、停戦ライン付近では銃撃戦による死者も出ている。訪中していたパキスタンのムシャラフ大統領は、バングラデシュ訪問をとりやめて24日、帰国した。両国関係の緊張が高まっている。
イスラマバードの軍事筋によると、カシミールの停戦ラインをはさんでにらみ合う両軍間にあった儀礼的な定期交信は、事件後、途絶えた。インド側は戦車部隊などを停戦ライン近くに移動させたのに対し、パキスタン側も部隊を増強。パキスタン空軍の報道官は、厳戒態勢突入を明らかにした。核弾頭を搭載できる中距離弾道ミサイルを再配備した、との未確認情報もある。
22日には、事件以来、両軍間で2度目の交戦が発生。少なくともインド側で兵士3人が死亡、両国で多数の負傷者が出たようだ。
インドは、国家の象徴である国会への襲撃がパキスタン国籍のイスラム過激派によるもので、パキスタン当局も関与したと主張し、駐パキスタン大使の召還に踏み切った。71年の第3次印パ戦争、98年の両国の核実験、99年のカルギル紛争といった緊張時にも、大使召還はなかった。
アフガン空爆に伴う米国のパキスタン接近に、インド側の警戒心も強い。また、発足したアフガン暫定政権にすり寄る印パ両国の外交合戦も、お互いの感情を刺激する材料になっている。
今年7月のアグラでの首脳会議前には、一時は緊張緩和も期待された両国関係は、再び険悪な雰囲気に包まれている。
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