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【ワシントン23日=坂元隆】
23日付ワシントン・ポスト紙は、米政府高官らの話として、米中央情報局(CIA)が1998年初めから今年9月の同時テロ発生直前まで4年近くにわたり、15人のアフガニスタン人スパイを使ってウサマ・ビンラーディンの動静を追跡していたと報じた。
このスパイ・チームのメンバーは、月額1000ドルに満たない報酬で、毎月1回程度、ビンラーディンの所在を知らせてきた。
ビンラーディンは、カンダハルとジャララバード近辺を中心に活動していたが、移動の際は、影武者を使ったおとりの隊列を使ったり、場合によっては救急車に隠れて移動することもあったという。スパイ・チームがCIA本部にあげた所在情報が、衛星写真や通信傍受などによって裏付けられることもしばしばだった。
ただ、同時テロ発生までは、米政府はビンラーディンを攻撃する手段として、アラビア海の米艦船からトマホーク巡航ミサイルを発射することを想定しており、6―10時間先のビンラーディンの所在を特定しない限り、攻撃は無理だった。このため、情報は攻撃に結び付かなかった。
スパイ・チームは結局、同時テロ発生前後、ビンラーディンの所在をつかめず、そのまま解散した。
(12月23日22:12)