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12・14未明に公表されたビンラディン氏9・11空爆テロ関与の新証拠ビデオについては、映像的捏造も指摘され、未公開英訳部分も漏れ出てきている。
その未公開英訳部分には、公表時にはモハメド・アタ氏しかなかった9・11ハイジャック犯の名前が他にも多数上がっているという。
ブッシュ政権が、なぜ、そのような“処置”を行ったかと推測すると、ビンラディン氏が9・11空爆テロに関与していなかったこと、そして、9・11空爆テロに関するビンラディン氏の情報がブッシュ政権の情報に依存していることが明確になってしまうからだと思われる。
なぜなら、ビンラディン氏がビデオのなかで取り上げたハイッジャク犯のなかに、サウジアラビア政府やアラブの新聞が、現在も生存していることで“不在証明=アリバイ”を主張している人がいるからである。
新しく出てきたハイッジャク犯の一人、サレム・アルハムジについて見てみよう。
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「毎日新聞」12・22
『同氏によると、ビンラディン氏はビデオの中でテロ実行犯のナワク・アルハムジ、サレム・アルハムジ、ワイル・アルシェハリら「多くの名前」を挙げ、「神が彼らの行動を受け入れますよう」と語っていた。その他の名前は明らかにされなかった。』
「毎日新聞」9・20
『アメリカン航空77便のサレム・アルハムジ氏も「この2年間サウジから出ていない」と関与を否定している。』
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12・21にアップした「ウサマ新ビデオにサウジアラビア政府メンツ丸つぶれの部分/未公開部分訳公表」のときも、このような“ビンラディン不関与の新証拠”があるのではないかと気にかけていたが、サレム・アルハムジ氏の名前がサレム・アル・ハズミ氏となっていたため“検索”に引っかからなかった。ちなみに「読売新聞」12・21ではサレム・アル・ハムズィとなっている。
日本人の自分としては、アラブ系の名前はほんとにわかりにくい(笑)
12・22の「毎日新聞」の記事にあるように、『「多くの名前」を挙げ、「神が彼らの行動を受け入れますよう」と語っていた。その他の名前は明らかにされなかった。』のなら、アリバイのあるハイジャック犯の名前がぞろぞろ出てくる可能性があるということだ。
ブッシュ政権は、アラブ世界の新聞などをチェックし、“問題”になりそうな実行犯の名前が取り上げられている部分をカットしたと推測できる。
そして、当初からメハメド・アタの主犯格を主張してきたことから、彼の名前を外すことは出来なかったというのが真意ではないだろうか。
ちなみに、アタ氏も、父親(エジプトの弁護士)が9・11空爆テロ後にアタ氏から電話があったことを報道陣に主張している。
このようなことから、ビンラディン氏は、9・11空爆テロの実行犯について、ブッシュ政権が公表した内容以上の情報を持っていないことになるだろう。
彼が9・11の前の週の木曜日に情報を持っていたと発言したことについては、ビデオでの捏造か、アルルートからの情報入手なのか、自慢話しなのか、わからないが...
「毎日新聞」は、『米メディアは、ビンラディン氏が多くの実行犯の名前を挙げていることで、ビデオの証拠能力はさらに高まったと報じている。』と垂れ流しているが、自分のところのデータベースを検索して見れば、それらが未公開になっている意味性がわかるはずである。
アラブやイスラム世界の人たちが、“新証拠”と銘打った新ビデオをより笑いものにできる情報が出てきたと言うことである。
ブッシュ政権は、とことん“ゲスで汚い”大虐殺破壊主義政権だと断じる。
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[参照記事原文]
ビンラディン氏 ビデオにテロ実行犯の名前 アラビア語翻訳者
-------------------------------------------------------------------------------- 【ワシントン布施広】同時多発テロの首謀者とされるウサマ・ビンラディン氏が同事件について語ったビデオの中で、実行犯のリーダー格とされるモハメド・アタ容疑者以外の複数のテロ実行犯の名前を挙げていたことが20日、明らかになった。アラビア語の翻訳に当たった専門家、ジョージ・マイケル氏がAP通信に語った。
ビデオは国防総省が13日に公開したが、マイケル氏によると、公開のための翻訳は、約12時間という「厳しい時間的制約」の中で行われた。同氏はさらにビデオの音声を聞き直し、より詳細な翻訳を19日に国防総省に提出したという。
同氏によると、ビンラディン氏はビデオの中でテロ実行犯のナワク・アルハムジ、サレム・アルハムジ、ワイル・アルシェハリら「多くの名前」を挙げ、「神が彼らの行動を受け入れますよう」と語っていた。その他の名前は明らかにされなかった。
米メディアは、ビンラディン氏が多くの実行犯の名前を挙げていることで、ビデオの証拠能力はさらに高まったと報じている。
[毎日新聞12月22日]
容疑者19人中、3人は別人か
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【カイロ小倉孝保】同時多発テロで、米捜査当局が容疑者として発表したアラブ系19人のうち3人が18日までに、アラブ紙に「私は事件当時、米国にいなかった」などと語った。パスポートを盗まれた人もおり、なりすました別人が犯行を行った可能性もある。
アメリカン航空11便に乗っていたとされるアブドル・アジズ・アルオマリ氏は93年、米コロラド州の大学に留学。95年、アパートに泥棒が入りパスポートを盗まれたという。同年12月に新しいパスポートを発行してもらい、現在はリヤドの通信系企業に勤務。テロ事件当時も会社にいたという。同氏は「米国が発表した人物は生年月日、名前が私と一緒だが、紛失したパスポートを別人が使ったと思う」と話す。
また、ユナイテッド航空93便に乗っていたとされるサイード・アルガムディ氏はサウジアラビア航空のパイロットで、8カ月前からチュニジアで研修中だ。CNNテレビで容疑者として自分の名前と顔写真が報道され驚いたという。アメリカン航空77便のサレム・アルハムジ氏も「この2年間サウジから出ていない」と関与を否定している。
[毎日新聞9月20日]