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今日午前NHK衛星1で放送された「ABCニュース」は、FBI高官への独占取材として、炭疽菌テロの犯人を追いつめつつあることを報じた。
● FBIは使用された炭疽菌が国内産であるとの確信を得た。
● 政府関係者ですら少数しか知らない生物兵器研究が続けられていた。
その場所は、ユタ州ダグウェイにある軍の研究所とオハイオ州コロンバスにある民間企業「バテル」社である。それらでは、200人ほどの研究者が兵器開発に従事している。
生物兵器開発の目的は、湾岸戦争以降、イラクが保有する炭疽菌の脅威から米軍兵士を守るためのものである。
● 「バテル」社で研究に従事しているある研究者は、2度ほど解雇されており、すでに研究に従事していない9月11日以降に、「炭疽菌を使用する」と脅かしていた。
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一連の炭疽菌テロ事件は、アルカイダでもイラクでもなく、国内人物の犯罪として終息しそうである。
しかし、軍関係者でもCIA関係者でもなく、一民間企業のしかも解雇済みの一研究者の恨みによる犯行という構図を提示されて、“これで一件落着”と納得できるものであろうか。
対象となっている生物兵器元研究者が、一連の炭疽菌テロ事件に無関係であると主張するつもりはない。
単独犯ではないと考えている立場からは、実際に関わっていた可能性もあると思うし、その元研究者が犯人役を担うという合意ができている可能性さえある。
FBIに犯人として目星をつけられた人物の
“動機”が、解雇された恨みだって?
● 脅迫目的が金であれば、「秘密になっている生物兵器研究をばらす」で済むこと。
それでは消される危険性があるといっても、「炭疽菌を使うぞ」では同じこと。
● 解雇が恨みになっているのなら、一連のテロ標的ではなくその関係者を狙うだろう。
● ひょっとして、生物兵器の開発に罪悪感を感じていたのなら、実際にテロに使って世論を喚起するという方法でなく別のもの(メディアにタレコミなど)を使うだろう。
“状況証拠”が、9・11後に「炭疽菌を使う」と脅迫したからだって?
● 脅迫して実際に使えば、さあ、捕まえてくれと宣言していると同じである。
● 「バテル」社は数多くあるCIA関連企業の一つと推測でき、CIA相手に炭疽菌を使うぞと脅迫しているに等しい
● 一連の炭疽菌テロで同封されていた「犯行声明文」とまったく適合しない
“愉快犯”であれば納得できるが、「炭疽菌を使うぞ」と脅した人物にはそぐわない
とにかく、報じられている内容の“犯行動機”と“状況証拠”は、ビンラディン氏の“犯行動機”と“状況証拠”よりもずっとレベルが低いものである。
まあ、ちょっと考えれば、一笑に付すしかないものである。
こんな“でっち上げ”しかできないアメリカの捜査機関の“質”の悪さに驚くばかりである。
アメリカの捜査機関は、日本の捜査機関よりもずっと、犯人の“でっち上げ”と証拠の“捏造”が得意である。そして、司法機関も、日本の場合はたんなるアホである場合が多いが、アメリカはそれに意図的かつ積極的に荷担する。
目星をつけられた人物を“生け贄”にするつもりなら、FBIは、これから、より具体的な証拠をメディアにリークしていくだろう。
FBIは、一連の炭疽菌テロ事件について、「単独犯で、20歳以上の男性の可能性が高く、炭疽菌を培養、精製できる研究所などに出入りでき、ニュージャージー州トレントン近郊に土地勘がある」という犯人像を11月9日に公表している。
この線に沿った“証拠の捏造”が行われていくことになるのだろう。
ひょっとしたら、元研究者が“自白”する可能性さえあるだろう。
しかし、元研究者というレベルではなく、9・9マスード将軍暗殺から9・11空爆テロをふまえた一連のテロという位置づけで一連の炭疽菌テロ事件を見た、
“犯行動機”
● 9・11空爆テロに冷静な目が向けられるのを防止する。
● 「対テロ戦争」に対する世論の高まりを煽るため。
● 9・11空爆テロに“強力な国家権力機関”が絡んでいることを示す。
国家意志であるかのように見せることで抵抗勢力の動きを封じる。
● テロへの恐怖を強め広げることで、違法捜査など強権支配を正当化できる。
“状況証拠”
● 超兵器級の炭疽菌を使用しており、それを製造できるのはCIA管轄の「バテル」社のみである。(もう一つの陸軍研究所は液状の炭疽菌を製造している)
● 超兵器級の炭疽菌を簡単に持ち出しできるような管理体制にしているはずがない。
それこそ、恨みを持つものが研究施設にいる人たちをテロることができてしまう。
● メディアや連邦議員を標的にしたことで、テロの恐怖をより増幅した。
● CIAはニューヨークの地下鉄で生物兵器の人体実験をしたこともある。
と、どちらがより“合理的”であろうか。
今回の“生け贄”が国家権力の意志で決められたのなら、その元研究者が一連の炭疽菌テロ事件と無関係であったとしても逃げることはできないだろう。
そして、捜査機関における“護憲派”係官の力が大きく後退していることを意味する。
今後、一連の炭疽菌テロ事件の捜査がどう進んでいくか、どういったことがメディアにリークされるのか、要注目である。
この事件が、ある元生物兵器研究者の恨みによる単独犯行で終結を見るようなことがあれば、現在世界で進行している“文明諸国”による「大虐殺妄動」がしばらくは止まらないことになってします。