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【ワシントン19日=坂元隆】
米紙ロサンゼルス・タイムズ(19日付)は、複数の米政府当局者の話として、米中央情報局(CIA)などの情報機関が、アフガニスタン東部のトラボラ地区から国境を越えたパキスタン西部にまで捜索範囲を広げ、ウサマ・ビンラーディンの行方を追っていると報じた。捜索には、スパイ衛星や無人偵察機「プレデター」などのハイテク機器が駆使されているという。
同紙によると、米情報機関は、ビンラーディンがパキスタンに脱出したという情報は米軍をあざむくための謀略の可能性があるとしつつも、国境で越境者の捕捉を行っているパキスタン軍への支援を開始した。CIAは、プレデターに加え、高高度から電子偵察を行う無人偵察機「グローバル・ホーク」も投入して支援にあたっている。
一方、ラムズフェルド米国防長官は19日の会見で、「我々の目的は、(ビンラーディン一派を)ある国から別の国へと移動させることではなく、(一派の行動を)阻止することだ」と述べ、ビンラーディンとその一派の捕捉への決意を改めて強調した。長官は、米軍がトラボラ地区で反タリバン勢力と協力しながら、洞穴ごとの捜索を継続していることを明らかにした。
パキスタンに逃亡したビンラーディン一派に関しては、「パキスタン陸軍が主だった仕事をすべてやってくれるだろう」としながらも、パキスタンが逮捕した捕虜への尋問などには積極的にかかわる姿勢を見せた。長官によると、パキスタンではすでに数百人の捕虜が逮捕されているという。
(12月20日12:00)