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【ワシントン19日=館林牧子】米ABCテレビは19日、米連邦捜査局(FBI)が、米オハイオ州コロンバスにある炭疽(たんそ)菌生産施設の元研究者を捜査していると伝えた。一連の炭疽菌事件の捜査で具体的な人物が浮上したのは初めて。
ABCテレビによると、この施設は、軍や米中央情報局(CIA)に研究用として供給するため、生物兵器級の炭疽菌をひそかに、数年間にわたり生産していた。捜査当局がこの施設の職員の洗い出しを行ったところ、以前、この施設の指導的立場にあった研究者で、その後解雇された人物が捜査線上に浮かび上がった。この人物は同時テロ後、炭疽菌を使った脅迫まがいの言動があったため、9月下旬に自宅を捜索した。この時は、炭疽菌そのものは発見されなかったが、疑わしい化学物質が見つかっていた。この物質が何か、についてABCは報じていない。米議会に送りつけられた炭疽菌は、致死率を高めるため、特殊な化学物質を混ぜて、超微粒子になるよう加工されていた。米国は1969年に生物兵器開発の中止を宣言したが、今月に入り、ユタ州の陸軍実験場が数年前から密かに兵器級の炭疽菌を作っていたことが明るみに出ている。(読売新聞)
[12月20日11時8分更新]