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【ワシントン中井良則】米軍は、最大の標的である米同時多発テロの首謀者とみられるウサマ・ビンラディン氏を発見できないままアフガニスタン攻撃が終息局面に向かうという最も避けたい事態に直面している。アフガン東部トラボラでアルカイダ部隊の掃討作戦を続けてきた反タリバン勢力の司令官は16日に「制圧」を宣言したものの、米軍は17日も空爆を続けた。今後は米軍だけの単独作戦になる恐れもある。
フランクス米中東軍司令官は16日、米テレビで「トラボラを完全に支配下に置くにはまだ時間がかかる。洞穴や陣地を一つずつ調べる作業を進めている」と、掃討作戦を続ける考えを示した。ビンラディン氏の所在については「さまざまな情報が混乱し、わからない」と述べた。
米軍はビンラディン氏の居場所を把握できないままアフガン攻撃に踏み切った。アルカイダの拠点を破壊し、タリバン政権を倒したが、所在情報は得られなかった。トラボラ攻撃に期待を託したが、ビンラディン氏が実際にトラボラに潜んでいたのかも確認できないまま終わろうとしている。
15日には「無線傍受でビンラディン氏の声を聞いた」と初めて具体的な情報が出たが、パウエル国務長官は16日「本人の声とは確認できないし、5、6日前の話だ。攻撃目標にできる情報ではない」と疑問を示した。
このままではアフガン攻撃の成果はタリバン政権崩壊だけという結果になりかねない。ニューズウィーク誌の世論調査では「ビンラディン氏やタリバン指導者オマル師が逮捕されたり殺されない場合、成功といえるか」との質問に62%が「成功ではない」と答えた。
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★ 実質的に空爆しか行ってこなかった米軍も、これからは地上戦を展開せざるをえなくなったのである。
これからが、本格的でかつ目に見えない「アフガニスタン戦争」の始まりである。