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12/12 11:53 中枢同時テロで初の起訴 仏国籍モロッコ系男性 核 外信56
【ワシントン11日共同】米バージニア州アレクサンドリアの大
陪審は十一日、中枢同時テロにかかわった六件の罪状でフランス国
籍のモロッコ系男性ザカリアス・ムサウイ容疑者(33)を起訴し
た。同テロに直接関連した起訴は初めて。
起訴を発表したアシュクロフト司法長官は、同容疑者が「ウサマ
・ビンラディン氏らと共謀し、罪のない何千人という人々を殺害す
る企てにかかわった」として、起訴は捜査進展への「重要な一歩」
と述べた。
起訴状によると、同容疑者は三年前、アフガニスタンにあったテ
ロ組織アルカイダのテロリスト訓練所で訓練を受け、十九人のテロ
実行犯と同様にドイツや中東から送金を受けていた。
起訴状はまた、ビンラディン氏を含めた二十三人の容疑者を共犯
として挙げ、ビンラディン氏が核兵器の部品を入手しようとしてい
たことなども詳述した。
ムサウイ容疑者の罪状は航空機破壊、大量破壊兵器使用の共謀な
どで、六件のうち四件に最高刑で死刑が適用される。
同容疑者は今年八月、米連邦捜査局(FBI)に入管法違反容疑
で逮捕された。航空機操縦のため航空学校で教習を受けていたほか
、所有していたコンピューターから、農薬を小型機から散布する方
法などの情報が見つかった。
同容疑者は、ブッシュ大統領が設置の意向を示した特別軍事法廷
ではなく一般の法廷で裁かれる見通し。罪状認否は一月二日に予定
されている。
(了) 011212 1152
[2001-12-12-11:53]