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12/18 15:38 中国の゛反テロ″攻勢懸念 危機感募らす新疆独立派 外信63
共同
米中枢同時テロを機に国際的な反テロ協調ムードが高まる中、中
国新疆ウイグル自治区からトルコなどに亡命し、自治区の独立運動
を続けてきたイスラム教徒のウイグル民族組織が、中国政府による
「反テロ」名目の運動封じ込め攻勢に危機感を募らせている。
「中国にとって九月十一日のテロは好都合だった」。トルコのイ
スタンブールを拠点とする「東トルキスタン民族会議(旧称・東ト
ルキスタン民族センター)」のルザ・ベキン代表(76)は指摘す
る。自治区内での相次ぐ爆弾事件や暴動に手を焼き、独立派を゛テ
ロリスト集団″と見なす中国政府が「テロ対策を大義名分に周辺国
と連携し独立運動封殺に力を注いでいる」(同代表)からだ。
中国はこれまで、チェチェン問題を抱えるロシアや反政府イスラ
ム過激派の活動に悩むキルギスなど中央アジア三カ国と首脳会議「
上海5(上海ファイブ)」の場を通じて対策を協議してきたが、今
年六月にはウズベキスタンを加えて「上海協力機構」に格上げ。テ
ロや分離主義との対決をうたう「上海協定」に調印し国際協力態勢
を強化した。
ベキン代表ら十四カ国に散らばるウイグル民族組織の代表七十人
は同時テロ後の十月半ば、ベルギーの欧州議会を会場に「東トルキ
スタン民族代表大会」を開催したが、中国政府は「テロ組織への場
所提供は国際社会の潮流に逆行している」と欧州連合(EU)に強
く抗議。直後に中国外務省は独立派に対する取り締まり強化方針を
発表した。
トルコの外交筋は「カザフスタンやキルギスなど自治区の隣接国
に亡命中のウイグル民族活動家の身柄引き渡しが活発化するだろう
」とみる。ある活動家は「タリム盆地の石油資源確保などを狙う中
国は漢民族の移住を進めており自治区とは名ばかり。強権支配で同
胞の逮捕、殺害を続ける中国政府こそテロリストだ」と激しく非難
する。
米国務省が今月、アフガニスタンでタリバン側の戦列に参加した
中国籍のイスラム教徒を拘束したと発表。独立派の一部がタリバン
と共闘していた事実は中国側に有利な材料だ。民族会議幹部は「ウ
イグルの若者数百人がタリバンに参加したとの情報はあるが、中国
にとどまれずアフガンに逃げただけ」と説明する。
「逆風だが、自分たちの活動への国際理解は進み、台湾やチベッ
トなどの組織とも協力関係を深めている。中国はあと五、六年で矛
盾が噴出し共産主義政権は崩壊する。ソ連で起きたことが中国で起
きないなどとはだれにも言えない」。ベキン代表は運動継続に意欲
をみせる。(イスタンブール共同=福田泰教)
(了) 011218 1537
[2001-12-18-15:38]
12/18 15:39 ウイグルの独立運動とは 外信64
ウイグルの独立運動 中国新疆ウイグル自治区はイスラム教徒の
トルコ系ウイグル民族が主に居住し、分離独立運動が続く。193
3年と44年に「東トルキスタン共和国」の樹立を宣言したが、短
命に終わった。中国政府は中国化を進め住民約1900万人のうち
約38%が漢民族。独立派のウイグル民族の活動は根強く中国内外
で爆弾事件やデモも起こした。亡命したウイグル民族はトルコやド
イツ、米国などで独立運動を展開している。(共同)
(了) 011218 1538
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