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(回答先: イスラエル軍がガザ自治区北部を占領 住民に外出禁止令 投稿者 ザワヒリ博士 日時 2001 年 12 月 16 日 00:44:58)
緊迫の中東、ジニ特使の帰国決定で米の和平仲介中断へ
【エルサレム15日=当間敏雄】米国務省は15日、イスラエルとパレスチナ自治政府の和平仲介のため先月下旬から現地入りしていた米特使のジニ前米中央軍司令官が、活動を中断していったん帰国すると発表した。イスラエル軍は「対テロ戦争」を理由とした軍事行動を一層強化する一方、パレスチナ過激派は「イスラエルの都市を戦場に変える」との警告を発しており、パレスチナ情勢は歯止めを失って「暴力と流血の連鎖」が一層加速する懸念が深まった。
イスラエル政府筋によると、ジニ特使は同国政府が12日深夜の安全保障閣議でアラファト自治政府議長との関係断絶を決定したことを受けて13日夜、シャロン首相と会談、活動中止の意向を固めた。米国務省報道官も14日、パレスチナ過激派による対イスラエル自爆テロなどを指して、「殺人を犯しても和平を脱線させようとする者がいる限り、(調停は)困難だ」と指摘。ヨルダンに14日出国した特使は、エジプト訪問後、帰国する。
パウエル米国務長官は先月19日に包括的な和平方針を発表した際、ジニ特使を同26日から現地入りさせて停戦実現までとどまらせる意向を示していたが、情勢悪化で調停能力の限界をさらけ出した形。「安全装置」として機能してきたペレス外相とアラファト議長の個人的パイプも断交決定で封じられ、米特使離脱により事態は「止め役不在」の危険な状態に陥った。
イスラエル軍はパレスチナ自治区各地で14日、戦車や武装ヘリなどで最大規模のパレスチナ過激派摘発作戦を実施、50人以上を拘束。15日未明にはガザ北部のハマスの有力地盤、ベイトハヌーン村に戦車15両で侵攻して外出禁止令を出した。軍の攻撃で4人が死亡、約60人が負傷。
イスラエルの世論はテロ続発で7割以上が軍事作戦を支持。ペレス外相の労働党も連立離脱に動けず、和平勢力は沈黙したままだ。
(12月16日01:51)
【読売新聞】