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【ワシントン3日=林路郎】
米統合参謀本部のスタッフルビーム作戦副部長は2日の記者会見で、アフガニスタン南部ヘルマンド州バグランに潜伏中と見られるタリバン最高指導者オマル師らとアル・カーイダ指導部を、米軍特殊部隊とアフガン暫定行政機構のカルザイ議長傘下の部隊が包囲し、捕そく作戦に入っていることを認めた。
同行政機構のアブドラ外相は同日、米ABCテレビで、「ウサマ・ビンラーディンとタリバン最高指導者オマル師は、アフガン南部に一緒にいる可能性が高い」と語っており、外相の発言が事実とすれば、米軍の作戦はビンラーディンとオマル師の捕そくに向け、最終局面を迎えたことになる。
同副部長は、カルザイ部隊と包囲されているタリバン指導部との間で投降交渉が行われていることを確認したうえで、「投降することがオマル師本人のためにもなる」と促した。また、国防総省のクラーク報道官も同日の会見で、カルザイ部隊がオマル師を拘束した場合の身柄の取り扱いについて、「米国に引き渡されると確信している」と述べ、同議長との間で合意が成立していることも明らかにした。
クラーク報道官は、アブドラ外相の発言については、「多くの情報源を持っておらず、得られるうちから最善のものに頼っている」と述べ、カルザイ議長ら反タリバン勢力からの情報を重視していることをうかがわせた。
米軍は、カルザイ部隊と共闘している特殊部隊に加え、海兵隊約200人を投入し、後方支援を活発化させている。また、同報道官は、現在展開中の海兵隊に代わり、米陸軍の101空てい師団をカンダハルの空港に投入していることを明らかにした。投入規模は1000人以上にのぼる見込みで、アル・カーイダやタリバン残党の掃討作戦などにあたる。
米軍はここ数日、バグラン周辺での情報収集活動や旧タリバン関連施設などでの捜索を一気に拡大。AP電などによると、バグラン周辺にはオマル師を含むと見られるタリバン、アル・カーイダ残存部隊約2000人が立てこもっている。
(1月3日21:59)