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アフガニスタンのタリバン政権が崩壊し、次は、イラクだフィリピンだソマリアだと様々な憶測報道が流れているが、最近は、次の「対テロ軍事作戦」がソマリアになりそうだという雰囲気になっている。
ソマリアは、
● 米軍が、前回、無惨な“敗北”を喫している
● イスラム教徒が多い
● 全土が単一の政権によって支配されていない
● 石油資源もある
● アルカイダとの関連を叫んでも疑うものがあまりいない
といった理由づけは出来ると思われる。
“復讐”も“石油”も、ブッシュ政権であれば、攻撃対象として有り余るほどの理由にはなるだろう。しかし、ソマリアが二番手というのは、軍事的な戦略面からも位置づけられているのではないだろうか。
ソマリアは、
● 「アフリカの角」と呼ばれる地理的条件にあり、中東地域・南アジア・北及び中央アフリカの東側に対し“睨み”を利かせられる。
● 中東最大の米軍空軍基地があるサウジアラビアとの関係が予断を許さない状況にある。
イラク攻撃を決意しても基地の使用が認められ可能性は極めて低い。今回もダメだった。
そう遠からず基地の撤去を求められる可能性もある。
アメリカ政権がサウジアラビア自体を攻撃対象とする可能性もある。
● トルコの基地にしても、最近の動向から、対イラク攻撃などでスンナリ使えるかどうか疑問
という考えをベースに、ソマリアを“占領”してもすぐに万全な基地が構築できるわけではないが、今後の地域戦略において必要と考えるレベルの基地をソマリアに持てる条件は急ぎ実現したいのではないだろうか。
アメリカ部隊がソマリアの反政府勢力と接触しているのも、政権や経済(お金)を餌に、政権樹立後の基地設置を認めさせるための工作ではないだろうか。
アメリカ政権が中東全域に対する“直接的な関与”を想定しているのならば、使用できるかどうかではなく、サウジアラビアやクェートにある基地は十分に機能しないことになる。
アフガニスタンに基地を持ちたいという希望もあるだろうが、それを実現したり、ひょっとして実現したとしても安全に維持することは不可能だろう。
このようなことから、イスラエル政権とシンクロしているのかしていないのかを別にして、アメリカ政権の本格的な“中東妄動”は、ソマリアに強固な基地を築いてからになるのではないだろうか。
フザケタ策動だが、このような作戦は果たしてうまく行くのかなあ?