投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 29 日 09:30:38:
11/28 17:00 原理主義学者の関与濃厚 アルカイダの核開発 外信73
【イスラマバード28日共同】アフガニスタンでウサマ・ビンラ
ディン氏らに対する掃討作戦を強化している米軍は、同氏のテロ組
織アルカイダが核開発研究に使っていた可能性のある施設を突き止
めた。開発にはパキスタンのイスラム原理主義者の核科学者らが関
与していた疑いが濃厚だ。
科学者はプルトニウム専門のバシル・ウディン・マフムード氏と
アブドル・マジド氏の二人。一九九八年にパキスタン原子力委員会
を退職し、アフガニスタン・タリバン政権(当時)支援の非政府組
織(NGO)「ウンマ(イスラム共同体)再建」を創設した。
共同通信が入手した米情報機関の調査報告書は「この組織の主な
活動は、アフガンでの核開発のための資金集め」と断定している。
報告書によると、同組織は農業支援などをうたうが、メンバーは
科学者やパキスタン軍の多数の退役将校ら。ビンラディン氏が出資
したアラブ系タリバン支援団体とも連携し、原子力委の主任技師だ
ったマジド氏を中心に、アフガン国内にウランやプルトニウムがな
いか調査していたという。
米連邦捜査局(FBI)や米中央情報局(CIA)の圧力を受け
、パキスタンの捜査当局は、FBI同席でマフムード氏らに対する
事情聴取を続けている。
パキスタンの核開発に詳しい消息筋は「『ウンマ再建』はタリバ
ンの最高指導者オマル師の信頼を得ていた。アルカイダやタリバン
が核兵器を所有しているとの情報は確認できないが、将来的にはマ
フムード氏らの支援で開発は可能だった」と指摘している。
(了) 011128 1700
[2001-11-28-17:00]