投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 29 日 09:29:52:
11/28 15:58 日本の協力に強い期待 対テロで米シンクタンク 外信56
【ワシントン28日共同】米有力シンクタンクの国際戦略研究所
(CSIS)は二十七日、中枢同時テロを受けた米国の今後の行政
、軍事、外交の指針を示す報告書「勝利のために」を発表、日本が
対テロの戦いでアジアの同盟国として「目に見える役割」を果たす
べきだと強調した。
報告書は同研究所のカート・キャンベル上級副所長(前国防副次
官補)らが執筆。外交分野では、テロへの対応を通じた米ロ、米中
関係の強化などを訴えるとともに、日本については湾岸戦争時に日
本が資金協力だけで米国側の失望を呼んだことを指摘。今回は、日
本側によるテロ対策特別措置法成立などの努力を評価する一方、将
来の戦域ミサイル防衛やサイバーテロ対策の分野での日米の協力強
化に強い期待感を示した。
報告書はまた、アフガニスタンなど政治や経済の混乱が続く「失
敗国家」はテロの温床になるとして経済面などのテコ入れを行う必
要性を指摘。また、テロの根源を断つため、中東諸国に自由で複数
の価値観を認めるよう働き掛けることが重要と提言している。
米国内の対策としては、軍がテロに素早く対応できるよう装備や
組織の変更を主張。新たに「米本土防衛司令官」の職を設けるよう
求めた。また、生物兵器テロに対応するため、ケネディ大統領のア
ポロ計画に匹敵する国家レベルの取り組みが必要と指摘した。
(了) 011128 1557
[2001-11-28-15:58]