投稿者 WW 日時 2001 年 11 月 29 日 05:39:46:
(回答先: 米軍、タリバン指導者らがいる施設に爆撃=ラムズフェルド国防長官[タンパ(米フロリダ州)27日ロイター] 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 28 日 09:45:27)
首都カブールの陥落報道が一段落した後は、カンダハル他に集結しているというタリバン政権側の状況がほとんど報道されなくなっているね。これも一種の情報操作だというべきだろうね。情報封鎖ということだね。
ラムズフェルドも、空爆している標的にタリバン政権指導部があるかどうかは「知らない」らしいね。これも稚拙な話だね。
米空軍がタリバン政権の支配するカンダハルに爆撃を加えていることは、アメリカのメディアでも大本営発表をそのままたれ流しているね。しかし、カンダハルでまたも民間人がどんどん「殺戮」されていることを報道するメディアはほとんど無いのが現状だ。日本のメディアも同じことで、ただの利潤追求メディアになっているね。
カンダハルは、1945年春の東京と同じ運命にあるようだね。アメリカ軍機によって大量殺戮が続いているというのが真相だ。どうして日本のメディアはこれを報道しないのだろうね。日本のメディア人には、米軍機の爆撃で身内が死んだ人間がいなくなっているのかね。それとも、メディアのサラリーマン諸君はほとんどが地方出身者かその二世で、米軍の空襲を知っているような家族もいないのかな。
先進国でも、イギリス新聞はアメリカ軍機の大量殺戮を告発しているね。Independentは中東専門家ロバート・フィスクのアフガニスタンからの通信を報道している。Robert Fisk: Blood, tears, terror and tragedy behind the linesを読めば、今のカンダハルで起きている民間人虐殺状態がはっきり判るだろうね。捕虜「反乱」事件という「国際報道」も疑われている。これは国際アムネスティまで公式に捕虜虐殺の調査を求めている状況だしね。それにもかかわらず日本のメディアが同じ報道をできていないという事は、日本のメディアが世界の二流メディアだということの証拠だろうね。これはある意味常識だけどね。
嘘を報道するのでも、その人間の立場の問題があるはずだろうね。アメリカのメディアが嘘情報を放送しているのは、自国政府の侵略戦争なのだからある意味自然だろうね。それが道徳的に正しいとは思わないが。アメリカ人には石油のための戦争ではないかという後ろめたい気持ちがあるから、なおさら「テロとの戦争だ」と叫んでしまうわけだろうしね。それはNATO諸国も日本も同じだね。
だが日本のメディアが同じ事をしているのはげせないね。今起きているアフガニスタン戦争は、安いカスピ原油のための侵略であれ報復のための攻撃であれ、あくまでブッシュ政権の問題なのだからね。もっともクビ間近だと騒がれていた田中真紀子外相は、日本はフィリピンのゲリラ戦争も支援すると言い出しているらしいけどね。これは自分たちのクビをつなげるための対外干渉政策だろう。
毎日新聞であれ、テレ朝と朝日新聞コメンテーターの戦争報道であれ、読売新聞の報道であれ、サンケイ新聞の報道であれ、どこにも自己というものがないね。どの人間もいい年している白髪まじりの論客たちなのだろうに、自分というものがない。
これは右とか左とかの問題ではない。真ん中にあるべき自分というものがないのだね。このメディア人たちの中にある基準というのは、霞ヶ関と永田町が発信している「国是」くらいなのだろうね。その前に社の「利益」目標があるけどね。
そしてそれらの命令を唯々諾々と受け容れているだけなのだから、日本のメディア人は馬齢を重ねただけのやからがほとんどなのだね。なんともみっともない。
厳しい冬の訪れとともに、アフガニスタン戦争が都市部攻撃で済む戦争ではないということは大衆にも少しずつ明らかになってきている。タリバン政権側が山岳地帯に潜んでいるというのに、日本のマスメディアはそれも報道しないと暴露されてきているしね。言うまでもなくゲリラの潜む山岳地帯は手つかずで、アメリカ軍機は都市部だけ攻撃して無辜の民間人を殺戮しているという事だろうね。アメリカや日本のメディアは、それを市民の目から隠しているメディアだということだろう。
ブッシュ政権は、その成立からして選挙詐欺で成立したと言われている政権だね。選挙ではなくて最高裁が選んだ政権だと言う問題がくすぶっている。これはロシアのプーチン政権と同じだね。プーチン政権も、選挙詐欺で成立したという疑惑がくすぶり続けているね。アメリカとロシアが選挙詐欺で成立した政権の国になっているという、21世紀らしからぬ問題だ。おまけに中国では普通選挙もないし、日本の選挙ではマスメディアが世論操作をして政権が生まれる状況だというしね。大国の道徳的退廃、政治的閉塞状況が目に余る状況になっているね。
道徳が退廃したその時、いくつもの「文明」が滅亡してきたわけだね。これは人類史の常識でもある。退廃して自己を再生する力もなくなった社会制度や文化は、自然の流れとして滅亡してきたのだね。そして無数の国家体制が人類史から消えていった。
その「文明」を守るための戦争がアフガニスタン戦争だというのがブッシュ大統領の宣言だった。日本の政府も、これを支持してきた。ところがブッシュ政権にも日本政府の小泉首相にも、はたまたロシアや中国政府にも「文明」を守るための道徳は欠如している。民間人を殺戮し続けているその姿からしても、これは明白な事実だね。
道徳的退廃を自分で「改革」できない日本のメディアとか政府とかには文明を守る力も資格もないね。文明を守るという事は、こういう不道徳な政治権力をきびしく監視して行く事でもある。それはもう、一般市民の「任務」になってしまったようだね。