投稿者 あっしら 日時 2001 年 12 月 08 日 19:40:58:
ブッシュ政権は、ウサマ・ビン・ラディン氏の隠れ家をトラボラ地域にある洞窟基地だと考え、地元武装兵力に札束をばらまいて追撃戦を演じている。
ブッシュ政権がトラボラ地域にこだわる理由の一端が、「ニューズウィーク 日本版 12・12」の記事に出ている。
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P.30
「<前略>母国サウジアラビアの国籍を剥奪されていたビンラディンは、もはや居場所をなくしたのも同然だった。だが、そこへアフガニスタンから三人の男がやって来た。八〇年代、ともに旧ソ連軍と戦った戦友たちだ。ビンラディンはジャララバードの南方にある四〇〇〇メートル級の山岳地帯に案内され、トラボラと呼ばれる自然の要塞に迎えられた。それから五年、米当局者とアフガン人の有力者は今、ビンラディンがトラボラに舞い戻ったのではないかとにらんでいる。
<中略>
この要塞はゲリラがソ連と戦っていた時代に、CIA(米中央情報局)の資金援助などによってつくられた。」
そうなんです。ビン・ラディン氏をはじめとするアルカイダが最後の場として選んでいると言われているトラボラ地域の洞窟基地は、CIA主導で造られたんです。
ビン・ラディンが金力で造ったという触れ込みなのに、TVで秘密基地の図解が流れているのも道理っていうもんです。
じゃあ、秘密基地の在処を教えてもらうために地元武装勢力を雇ったと言っているのはウソになる。ブッシュ政権&米軍&CIAは秘密基地を知っているのだから、在処を教えてもらうためではなく、「戦闘の前面に立ってもらう矢除けの役割」としてアフガン人を雇っているってことですね。
ビン・ラディン氏が、その置かれた条件で、5年間に新たに大規模な洞窟秘密基地を造ることができたとは思えない。
今度はビンラディン氏側から見れば、身を秘める場所として、CIAが造った秘密基地なんぞを選択するわけがない。
ではなぜ、トラボラにアルカイダが多数?いて戦闘を繰り返しているのかというと、「当然やって来ると考えていた米軍に対し、自然の要塞という地の利を得ながら最後の決戦を行う」ためであろう。しかし、米軍は、空爆とケツ押しだけやって、直接の戦闘をお金の力に頼っている。
そこにビンラディン氏がいないのは、戦闘からただ逃げているわけではなく、形式的であってもブッシュ政権に勝利を与えたくないからであろう。それは、アルカイダグループの総意でもあるはずだ。
この間虐殺されたアルカイダ戦士たちの無念さを推し量ると辛いものがある。
結論的に言えば、ビンラディン氏はトラボラにはいないってことですね。
ブッシュ政権にもアメリカ国民にも、どんなに名ばかりの勝利であっても“手柄”なんか与えたくないから、とことん逃げ切って欲しい。
余談:CIAって、本当はまったく情報収集能力なんかないんじゃないかと思う。
敵にするのはどれもこれも“昔の仲間”だし、この例でも自分たちが造った場所しか目星がつけられない。そして、アホな尋問を行って大虐殺の引き金を引く。
ただ単に、スパイごっこ好き、ゴルゴ13好き、お金好き、女好きの無能殺し屋集団じゃないの。