投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 12 月 08 日 19:32:33:
12/08 14:29 米の作戦勝利に一抹の悲哀 アフガンで失敗したロシ 外信51
【モスクワ8日共同】チェチェン武装勢力を支援してきたアフガ
ニスタンのタリバン政権が七日に完全崩壊したことについて、ロシ
アは歓迎しながらも、旧ソ連が十年近くかけても実現できなかった
アフガニスタンでの軍事的勝利を、かつてのライバル米国が約二カ
月で達成したことに一抹の悲哀も感じている。
ロシアの民間シンクタンク「ゴルバチョフ基金」のソロベイ研究
員は、タリバンの消滅で「ロシアに広がる麻薬、さらにチェチェン
、中央アジアでのイスラム過激主義の脅威がなくなった」と評価。
一方、短期間で達成された米国の軍事作戦の成果に「複雑な気持ち
がないと言えば、うそになる」と語った。
研究員は「侵攻したソ連軍に対しては、アフガニスタンの大多数
がゲリラとして戦っただけでなく、欧米やイスラム社会全体も間接
的にソ連と戦った。しかし、タリバンは最終的にアフガニスタン社
会の異端勢力となり、国際的に孤立していた。ここに大きな違いが
ある」と強調した。
ソ連のかいらいだったナジブラ政権時代のアフガニスタン軍を事
実上、指揮したロシア軍事アカデミーのガレーエフ総裁は、かつて
のソ連軍は「一部の住民」に支持されず、政治的機能を強化するの
に失敗したと回顧。「今回、米国は本腰を入れての戦いを強いられ
たわけではない。パキスタンがタリバンへの支持を取り下げたから
にすぎない」とし、米軍の軍事的勝利との見方に異論を唱えた。
(了) 011208 1428
[2001-12-08-14:29]