投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 12 月 05 日 11:51:53:
【イスラマバード5日時事】
アフガニスタン・タリバンの元政権幹部や元外交官、最高指導者オマル師の側近ら計十三人が先週、パキスタンに亡命していたことが五日分かった。アフガン消息筋が時事通信に語った。タリバン政権は首都カブールを制圧され、事実上崩壊したが、これら幹部の亡命で、指導部が全く機能していない状態であることが明らかになった。
亡命したのは、オマル師側近のサダ・アザム氏のほか、電力相を務めていたアブドル・ラーマン・ザヒド氏、アブドル・ハキム・ホタク元外務次官、シャハブディン元サウジアラビア大使、アブドル・ハキム・ムジャヒド元ニューヨーク駐在代表ら計十三人。
十三人は、パキスタンに亡命しているアフガン人のムジャヒディン(イスラム戦士)組織「イスラム革命運動」指導者モハマド・ナビ・モハマディ氏の「賓客」として、パキスタンに滞在している。同運動はタリバンの母体とされ、メンバーの多くがタリバンに参加している。
消息筋は、ドイツのボン郊外で開催中のアフガン四派による暫定政権協議に関連して、これら亡命者は間もなく、アフガン新政権への支持を公式に表明するだろうとしている。
一九九六年にアフガンを実効支配したタリバンは現在、最後の砦(とりで)である本拠地カンダハルで米軍から連日空爆を受けているほか、北部同盟や反タリバンのパシュトゥン人勢力に包囲されている。兵士らの離反の動きも加速しており、カンダハル陥落は時間の問題となっている。