投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 12 月 05 日 11:42:55:
【ワシントン布施広】
ブッシュ米大統領は4日、フロリダ州で行われた対話集会で、中東和平プロセスを再開するには「テロを根絶する必要がある」と述べるとともに、「イスラエルにとって米国以上に良い友人はいない」と明言した。両国の強い同盟関係に沿って、イスラエルの軍事行動を基本的に支持する考えを鮮明にしたものといえる。
一方でブッシュ大統領は、米国の同盟国はイスラム原理主義組織ハマスなどの「テロリスト」摘発に協力する義務があるとして、イスラエルが宣言した「テロとの戦争」への支援を訴えた。大統領はハマスが対イスラエル・テロに言及し「中東には和平を憎む勢力がいる」と強調。「米国の友好国や同盟国が中東和平を望むなら、テロリストを裁くことを支援する義務がある」と述べた。
これに先立ち、米ABCテレビと会見した大統領は「テロに脅かされている限り、和平交渉は行えない」と述べ、イスラエルの軍事行動を支持するかとの問いには「和平プロセス再開のために、テロを根絶しなければならないという事実は支持する」と語った。
また、アラファト・パレスチナ自治政府議長に対して「平和を支持するのかどうかを明確にすべきだ。今、必要なのは行動だ」と述べ、パレスチナ過激派の摘発などを通じて、和平への意思を明確に示すよう求めた。
[毎日新聞12月5日] ( 2001-12-05-10:31 )