投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 12 月 05 日 11:41:24:
【エルサレム海保真人】
イスラエルの労働党議員団は5日にも緊急会議を開催し、シャロン連立政権からの離脱の是非を協議する。連続自爆テロ発生を受け、政府がパレスチナ自治政府を「テロ支援団体」に指定したことやアラファト自治政府議長を「排除」する動きが強まっているのに反発する声が高まっているためだ。だが、一部に政権残留を求める声もあり、決定の行方は微妙だ。
ペレス外相は4日、訪問先のブカレストで、「党内の多くが政権離脱の時が来たと考えている」と語った。外相をはじめ同党の閣僚8人は、テロへの報復措置について、「自治政府を倒壊させるまでの必要はない」(ペレス外相)との判断で閣議採決を棄権した。既にブルグ国会議長ら和平派が閣議決定に異議を唱え、離脱を主張した。
だが、ベンエリエゼル国防相らは右傾化した国内世論の反発に配慮し、「残留」を求めている。シャロン首相支持を本意としないが、次期総選挙を想定した場合、「不利になる動きは慎むべき」との声も根強い。
連立政権内で議員数では最大(23人)の労働党を失えば、「挙国一致体制」を維持してきたシャロン首相に大きな痛手となる。
[毎日新聞12月5日] ( 2001-12-05-10:31 )