投稿者 ガラパゴス諸島 日時 2001 年 12 月 04 日 16:10:37:
衝撃! 炭疽菌は米軍から漏れた!
軍開発の同一種と断定
全米をパニックに陥れた炭疽菌事件は、米軍の生物兵器が米国民を殺害したという悲劇的な結末となるのか…
米国内で炭疽(たんそ)菌入りの郵便物が米政府施設や議会やマスコミに送り付けられ、5人が死亡した事件で、郵便物から検出された炭疽菌は、米軍が以前に開発した「超微粒子」の炭疽菌とほぼ同一種であることが、4日までに分かった。FBI(米連邦捜査局)は、米軍の生物兵器開発に関与した人物による単独犯行との見方を強め、詰めの捜査を急いでいる。お膝元の米軍関係者から漏れてバイオテロが行われたとなれば、米国民に与えるショックは計り知れない。
炭疽菌入りの郵便物を開封した人物だけでなく、扱った郵便局員や、全く離れた地域に住む人物まで死に至らしめた「恐怖の炭疽菌ミステリー」は、菌が極めて高性能の生物兵器であることがナゾを解く有力なカギだった。“動かぬ証拠”は米国内にあったのだ。
3日付の米紙ニューヨーク・タイムズが報じたもので、民主党のダシュル上院院内総務宛てに送られた郵便物に入っていた炭疽菌をハイテクの微物鑑定で精査したところ、菌の粉末は1グラム当たり1兆個もの超微粒子であることが判明したという。
このため、菌が封書を通り抜けて拡散したことが、感染被害を拡大させた要因になったとみられる。
封書には約2グラムの炭疽菌の粉末が入っていたとみられ、理論的には、200万人もの大量殺戮(さつりく)が可能だったという。
もともとは地中など自然界に存在する炭疽菌を大量殺戮が可能な生物兵器に改造するには、菌を加工して微粒子に揃えるなど極めて高い技術が必要となる。
専門家によると、通常の技術ではせいぜい1グラム当たり5000億個の粒子を精製するのが限界で、1グラム当たり1兆個というのは「とてもテロリストが開発するには不可能なレベル」。
皮肉なことに、これだけの精製技術をもっているのは、国際テロとの戦いを続けている「米軍」しかないというのである。
米軍は1969年に廃止を宣言するまで攻撃用の生物兵器を開発しており、フリーズドライと化学処理を組み合わせた超微粒子の作製に成功している。つまり、米軍は生物兵器においても最先進国だったのだ。
米軍は生物兵器廃止後も、研究用などの名目で炭疽菌を保管していた。
米当局はこれまでに「米国内の研究施設から炭疽菌が持ち出された形跡はない」としているが、米国の生物兵器開発に携わり、最高水準の生物兵器開発技術を持つ何者かが、何らかの形で犯行に関与している疑いが強まった。
これまでに炭疽菌の存在が確認されたのは、ワシントンのダシュル、レーヒー両上院議員あて、ニューヨークのNBCテレビのニュースキャスターあてとニューヨーク・ポスト紙あての計4通の封書だった。
アシュクロフト米司法長官は既に、FBIが同一人物による単独犯行と断定していることを明らかにしている。
犯人像について、アシュクロフト長官は有毒化学物質の扱いに慣れ、特定の技術を身に付けた人物だと述べたうえ、FBI捜査に「重要と思われる進展があった」として、「(容疑者の)起訴に関して発表するのに適切な時期がくる」と自信をうかがわせている。
事件当初は、米同時中枢テロの黒幕ウサマ・ビンラーディン(44)や、傘下のテロ組織「アル・カイーダ」など外国のテロ組織の関与も疑われていた。
別の専門家も「イラクなど他国が犯行に関与している可能性も排除すべきではない」と訴えていた。
米国内では、ネオナチなど反ユダヤを標榜(ひょうぼう)する極右組織が犯行に関与している可能性も指摘されていた。
犯人が反社会勢力ならともかく、当の米軍関係者がテロリストだったことが判明すれば、対テロ戦争で結束する米国民に軍への不信感や厭戦ムードが生まれることは避けられない。
ラディン捕縛・暗殺作戦という「決死のミッション」を敢行している米軍にとって、士気を一気にそぐことにもなりかねない。
炭疽菌入りの封書には「米国に死を。イスラエルに死を。アラーは偉大だ」などと書かれていた。
犯人がイスラム原理主義に心酔しているのか、イスラム原理主義者への憎悪を煽ろうとしているのか、今のところ意図は不明だ。
FBIの捜査が進展することで、国内にも凶悪な敵が存在するという多民族国家・米国の暗部が浮き彫りになる可能性もある。
ZAKZAK 2001/12/04