投稿者 転載 日時 2001 年 12 月 04 日 09:21:58:
アフガニスタンに舞い上がる金攻撃
2001/12/3
http://www.din.or.jp/~atfox/21seiki13.htm
ミサイルの次は金。
今、アフガニスタンに金が舞い踊っている。
タリバンが政権を失った今、次の政権奪取を狙ったボン会議では、北部同盟各派とパシュトゥン勢力の権力争いが起こっている。
それを後押しするのはアメリカ・ロシア・アフガニスタン周辺各国を始めとした諸外国だ。
アメリカは在米元アフガニスタン人女性や旧国王を担ぎ出し、次期政権奪取を狙う。
ロシアはすでに多くの軍隊をアフガニスタンに侵攻し平和部隊と称して病院や学校などの施設建設をしたり、ロシアの民間印刷所はアフガニ新札を流通させだした。
それに負けじとアメリカ・フランス・イギリスも特殊部隊を導入し、紛争を解決しようと躍起だ。
結果、平和になることができれば何も言わない。
が、介入する各国はすべて石油利権を狙っているだけだ。
国民がどうのこうのには、ほとんど興味が無い。
ただ、見た目を平和のためと称しているだけ。
北部同盟はすでに崩壊しかかっている。
ほとんどのアフガニスタン軍人は和平などより、金に興味が集まっている。
金で動かなかった宗教原理主義タリバンと違って金と脅しで引き込もうとする諸外国。
国内の権力者たちは覇権を我が物にするために、2千万人もの国民を金のための人質にとっているだけだ。
おそらく次期政権は長くは続かないだろう。
本当にアフガニスタン国民による政権が成立すれば、そのとき本当の利害関係図がハッキリする。
軍隊による圧政は、将来、市民によって崩される可能性が高い。
もし、日本が目先だけの国益を目指すのでないなら、アフガニスタン国民に対して将来感謝される本当の援助を行うべきだ。
目先の利益を狙う日本の石油関係企業の利権のために、自衛隊を動かしてもアメリカと行動を共にしていると見られれば、アフガニスタン国民に拒絶されるだけだ。
(アメリカは依然として多くの一般市民を誤爆に巻き込んでいる)
今こそ、日本にあるNGOなど非営利団体を積極的に援助し、日本人をできるだけ多く送り込むべきである。
12/3、結果、ザヒル・シャー元国王は政権争いで敗れ、いち早い金バラまき攻撃に成功したロシアが推すラバニ前大統領の政権で落ち着くようだ。
今回、この戦争に直接介入せず殆ど手を汚さなかったロシアは、多くの石油利権を手に入れ、戦争を起こしたブッシュ氏は狙っていた石油利権の殆どを手に入れることができなかった。
そして、ブッシュ政権の利権の最大の要だったエンロン社(12/2倒産)も失った。