投稿者 あっしら 日時 2001 年 12 月 02 日 15:31:32:
昨日もアップしようと思っていたのは、「ここ1週間の間に起きたイスラエル(パレスチナ自治区以外)でのテロ(銃乱射・バス自爆)は、犯行グループからの「犯行声明」は出されているのでしょうか?」と言うことだった。
出てるんでしょうか?
出ていない、もしくは、不明の組織からということを前提に、以下のアップをします。
エルサレム同時多発爆弾テロは、9.11事件と同じ構図である可能性が高い。
犯人が、パレスチナ人であれ、別であれ。
この1週間のテロにはあまりにも不審なことが多過ぎる。
銃乱射・バス自爆・市街地同時多発自爆&仕掛け爆弾は、パレスチナ自治区ではなく、イスラエルのなかで発生している。
パレスチナ自治区でパレスチナ人が入植者やイスラエル兵士に反撃することも難しいが、イスラエルのなかであれば、それとは比較できないほど困難である。
● 銃乱射の時もアップしたが、拳銃ではなくカラシニコフ銃までもを、堅固なイスラエル部隊の検問を潜り抜けて市街地にまでなぜ持ち込めたのか。
● バス自爆について、abcニュースによれば、犯人は500ドル相当の札を運転手に渡し、6ドル相当の運賃なのに釣り銭は要らないと言っている。パレスチナ人にとって100ドルだって大金である。とても、こんな無駄をするとは思えない。運転手がユダヤ人だったとしたら絶対にありえない。
● バス自爆は、パレスチナ人が多く住んでいる地域を出発するバスで行われている。パレスチナ人がそのような条件のバスを自爆テロの対象として選択するだろうか。
● 今回の市街地同時多発爆弾テロも、厳重な警備が行われているなかで実行されている。その厳重さは、今のニューヨークとも比較できないほどである。パレスチナ人はヒトともみなされないレベルでチェックを受けたのちようやくイスラエル人地区に入れるというものだ。
事件後のCNNニュースでイスラエル当局者は、数年前のディスコ自爆テロやこの間のテロを”教訓”に、市街地のナイトスポットを徹底的に警備していたと語っていた。ナイトスポットにあまり立ち入らないようにという警告が出されており人出も減っていたが、事件の夜は、”サバス”が終わった夜で、少し人手が増えていたそうだ。
● 9.11事件と同じように、イスラエル当局もすぐに犯人をパレスチナ人と断定し、「パレスチナ人の犯行で、彼らはイスラエルの”子供”を殺戮しようとしている」と非難している。(夜中にプレイスポットで遊んでいる若者を”子供”と繰り返し表現していた(笑))
9.11のブッシュと同じように、シャロンもいなかったという類似点もある。
● この間のテロは、ブッシュ政権からジミー特使がイスラエルに、そして、シャロン首相がワシントンへという政治状況のなかで行われた。
シャロンは出発前に、「和平交渉は7日間の持続的な”平和”が条件で、和平交渉のゴールとして”パレスチナ国家”が樹立されることを認める」と演説している。
● 事件後のイスラエル当局者は、「このテロは大虐殺であり、アラファトは交渉相手にもならない。欧米諸国は、アラファト議長はもう消え行く存在だと非難している」と言い、PLOが苦渋の中で昨日12人の「ジハード団」メンバーを逮捕したことについて、「アラファトは既に引退したテロリストを逮捕しただけだ」と撥ね付け、「アラファトをウサマ・ビン・ラディンとは言わないが、テロリストを育成しているタリバンであることは間違いない」といった非難を繰り返している。
※ パレスチナの交渉担当者も出演していたが、まともな反論ができないまま(まだ誰の犯行かも分からないのに)、パレスチナ自治政府はテロを完全に押さえ込めるような状態にはない、とにかく無条件に和平交渉をと語っていた。
ここ一連のイスラエルのテロは、アメリカの9.11事件と同じように、いわゆる”イスラム過激派”ごときに実行できるわけのないものである。(皇居でテロを実行するより、イスラエルでテロを実行するほうが難しい)
9.11事件以降のブッシュ政権とシャロン政権については、”利害対立”状況にあるのかとも考えてきたが、今回のエルサレム同時多発爆弾テロを見ると、ブッシュ政権とシャロン政権が、シンクロしながら世界を動かしているのかもと思わざるを得ない。
イスラエルでのこの一連のテロが、”パレスチナ人”の犯行であれば、まだ救いがあるとも思っている。
イスラエル機関が、有利な政治状況を作り出すために、パレスチナ人を利用したという構図でわかりやすい、
しかし、犯人がイスラエル人(イスラエル国籍のパレスチナ人を除く)であれば、9.11事件以降の世界状況に照らして、とんでもないことが待ち構えているのではと考えてしまう。
◎ ユダヤ人にも、自爆テロ志願者はいるんだろうか?
これは、9.11事件の推理でも、ずっと腑に落ち切れない”テーマ”になっている。そういった志願者がユダヤ人に多数いるというのなら、9.11事件も自分のなかではスッキリするのだが。
政治的シオニストの価値観からは居てもおかしくないと思うし、従来主張しているようにアメリカに対してでさえ死にもの狂いで対抗するのはイスラエルだけと思っているから、居ると思う。
しかし、自爆はいつでもというわけではないだろう。自爆に値する状況だと認識されていなければならないはずだ。
政治的シオニストにとって、今がイザ(究極として最終決戦)という時であれば、自爆志願者がいっぱい出てきてもなんら不思議ではないと思う。
イスラエル人が自爆テロを頻発させているとしたら、これからの世界はとんでもない事態に向かっていくことになるだろう。
安っぽい無駄死はしないはずだから。
今回のテロの真相解明に注視!!