投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 30 日 20:29:12:
11/30 16:39 炭疽菌の出所絞られる 「捜査の糸口」と米紙 外信81
【ワシントン30日共同】三十日付のワシントン・ポスト紙は、
米国の炭疽(たんそ)菌事件で使われたとされる「エームズ株」の
菌を研究などのために使用、保管している場所はこれまで考えられ
ていた以上に少ない十カ所程度に絞られ、難航している捜査の糸口
となる可能性があると報じた。
首都ワシントンやニューヨークの郵便物からはいずれも同種の炭
疽菌が検出されている。
同紙が入手した政府資料に基づいた記事によると、エームズ株は
一九八○年代半ば以降、メリーランド州にある陸軍の感染症研究施
設からワクチン開発などの研究目的のため、英国とカナダの二研究
施設やニューメキシコ州立大の衛生科学センターなど米国内三カ所
の計五研究施設に配布されたことが判明。
その後、研究者間でのやりとりを経て拡散したとしても、配布先
はせいぜい十カ所程度に絞り込まれる見通しだという。
これまでは研究者、施設が多数なことなどから追跡不可能なほど
拡散しているとみられていたが、多くはワクチンなどから分離した
毒性が低い株で、一連の事件で計五人の犠牲者を出している強い毒
性を持つエームズ株は「出所」が陸軍施設から渡された五施設に限
定される可能性が高いという。
(了) 011130 1638
[2001-11-30-16:39]