投稿者 ザワヒリ博士 日時 2001 年 11 月 30 日 20:24:50:
(回答先: ブッシュ大統領ついに法を超えた専制政治を宣言!! [ABCニュース] 投稿者 あっしら 日時 2001 年 11 月 30 日 18:56:44)
ニュウルンベルグ裁判では四つの犯罪団体、すなわちナチス、ゲシュタポ(秘密警察)、ナチ親衛隊(SS)、保安隊(SD)が指定されているが、ドイツ国家そのものは犯罪団体に指定されていない。
戦争は事柄の性質上、国家しか行えない。したがってドイツ国家が犯罪団体として指定されていない以上、ニュウルンベルグ裁判はドイツ国家の戦争を裁いていないのである。ナチスなどの犯罪団体が行ったユダヤ人大虐殺・ジェノサイドのみを゛人道に対する罪″で裁いたのである。
東京裁判では、特に犯罪団体の指定はなかった。日本国家そのものが犯罪を行ったという論理構成をとっているからである。日本国家の戦争に責任があった二十五名の被告全員が゛平和に対する罪″で有罪判決を受けたことは、ドイツと極めて対照的である。
なぜドイツの裁判がニュウルンベルグで開かれたかも、ドイツの戦争が裁かれていない例証になる。連合国がドイツの戦争を裁くのであれば、東京裁判と同様にドイツ国家の首都であったベルリンが選ばれることは理の当然であろう。当時、連合国四カ国の共同管理下にあったベルリンに裁判所を置くことに不都合があったとは思われない。
にもかかわらず、あえてニュウルンベルグに裁判所を置いたのは、一九三五年のニュウルンベルグ法に関係がある。一九三三年に政権を獲得したナチスは、一九三五年九月にニュウルンベルグ法を成立させ、ドイツ生まれのユダヤ人の国籍を剥奪し、ユダヤ人迫害を開始した。六百万のユダヤ人を死に追いやったジェノサイドの第一歩が、ニュウルンベルグ法であった。ニュウルンベルグで裁判が行われること自体、ジェノサイドを裁くぞという強烈なメッセージが含まれている。 「正論」より
ブッシュは一九三五年九月のニュウルンベルグ法と同じような法の施行を考えていることが明らかになった。
当時の大日本帝国や第三帝国はある意味戦争の遂行に対する考え方【世界観】に自国以外にも各国の支持も受けていたし、理想社会建設という物凄い大儀を掲げていた。
しかし・・あの矮小なるブッシュは今「人殺しの為の戦争」を行っている。
奇しくもビンラディン氏は「今世界は二つの陣営に分かれようとしている」と言っていたが私は「アメリカと違う陣営」と組したい。それは、ブッシュは明らかに「人道に反する罪」「平和に対する罪」に違反しているからである。