投稿者 ザワヒリ博士 日時 2001 年 11 月 30 日 03:25:44:
ビンラディン氏:
「アフガン東部に潜伏」 パキスタン情報機関
【イスラマバード春日孝之】米軍が同時多発テロの首謀者としてアフガニスタンで追跡を続けるウサマ・ビンラディン氏が、パキスタン国境に隣接する東部ホースト州の洞くつに潜伏している可能性が極めて高いことが分かった。パキスタン軍情報機関(ISI)筋が29日、毎日新聞に明らかにした。
ビンラディン氏はアフガン戦争(79〜89年)時代、アラブ義勇兵として、洞くつが密集する同州一帯を拠点に活動、地勢を熟知しており、文字通り「最後の砦(とりで)」と覚悟を決めた可能性が高いという。軍情報機関筋は「ビンラディン氏の命運は尽きたも同然。数週間で決着する可能性もある」と指摘している。
ISI筋によると、アフガン東部ジャララバード近郊の複数の住民が26日ごろ、ビンラディン氏が南方のホースト方面に車で移動しているところを目撃した。この情報は、ただちにパキスタン側のあるパシュトゥン部族に流れ、部族長が使者を送り「越境すれば保護する」と伝えたが、同氏は断ったという。
同氏は米海兵隊が25日、南部カンダハル近郊に入ったため、東部に脱出、200〜300人規模の警護を大幅に縮小し、妻子とも別行動を始めたようだという。
ホースト州は現在、親タリバンのパシュトゥン部族ユノス・ハリス氏の支配下にある。ホースト州のパキスタン国境に近いヤワル地区は険しい山岳部で、地下には大小数百もの天然の洞くつがあるという。これらの洞くつは深く、米軍が空爆で使用している地中貫通爆弾(バンカーバスター)は効果がないとみられる。
【イスラマバード春日孝之】ウサマ・ビンラディン氏が潜伏している可能性が極めて高いとみられるアフガニスタン東部ホースト州には自然の洞くつ群があり、ビンラディン氏は96年にアフガンに潜伏して以来、これらの洞くつ内を改造、要さい化したと言われている。
パキスタン軍情報機関(ISI)筋によると、洞くつはソ連軍侵攻に伴うアフガン戦争(1979―89年)中、アフガン・ゲリラと、ゲリラを支援・指揮していたISIが、作戦会議や要人会談など「前線本部」として使っていた。当時のジアウル・ハク大統領も訪れたという。
洞くつの中には約400人を収容できる「公会堂」のような大洞くつもあり、それぞれの洞くつは迷路のように連絡トンネルで結ばれているという。
[毎日新聞11月30日] ( 2001-11-30-03:01 )