投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 29 日 19:03:16:
11/29 16:53 難攻不落の洞くつ要さい タリバン2千人潜伏か 外信60
【ワシントン29日共同】ウサマ・ビンラディン氏の行方を追跡
している米軍は、アフガニスタン東部トラボラにある巨大洞くつの
攻略方法を練っている。ビンラディン氏が潜んでいる可能性がある
山岳地帯の洞くつを上空から見分けるのは困難で、ホテル並みの設
備を整えた難攻不落の大要さいだ。
軍事専門家や米メディアの報道によると、米軍の空爆開始後の戦
闘で東部ジャララバードを追われたタリバン側のアラブ兵士約二千
人が潜伏しているとみられる。
米軍はビンラディン氏とテロ組織アルカイダ幹部捕そくのため、
南部カンダハル周辺とトラボラのある東部の二地域を重点的に捜索
。カンダハル郊外に展開した海兵隊がトラボラの洞くつを地上から
攻撃する可能性も指摘されている。
ジャララバード南方約五十キロの山岳地帯にある洞くつを利用し
た要さいは、旧ソ連と戦ったアフガン・ゲリラが一九八○年代に築
いた。ソ連軍の長期攻撃に耐え、今回のアフガン攻撃で米軍が断続
的に実施している空爆も効果がないといわれる地下のとりでだ。
米紙ワシントン・ポストによると、要さいの中にはホテルのよう
な無数の個室が並び、山岳地帯に流れる水を利用した水力発電で電
気暖房の設備が整っているため、厳冬でも生活できる。人里から離
れているため、代わりに地元住民が定期的に食料などの買い出しを
していたが、最近は住民側が拒否しているという。
地元の治安当局者によると、洞くつに立てこもっている武装兵士
の士気は高く「トラボラを守れなければ死を選択」を合言葉にして
いるという。
ビンラディン氏やアルカイダ幹部も潜んでいる可能性が指摘され
ているが、地元住民は「ビンラディンを見たことはない」と話して
いる。
(了) 011129 1653
[2001-11-29-16:53]