投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 29 日 18:49:12:
11/29 09:21 原発上空を飛行禁止に 違反機は撃墜も IAEAが 外信11
【ウィーン28日共同=小林義久】米中枢同時テロ後、世界的に
核テロの脅威が指摘される中、国際原子力機関(IAEA)が原発
の新たな防護強化策として、原発保有国に対し、原発上空の飛行禁
止を事実上義務化する方向で検討していることが二十八日、分かっ
た。IAEA高官が明らかにした。
違反機には撃墜も含めた強硬な措置が取られることになる予定。
甚大な被害が予想される航空機の原発突入テロを未然に防止しよう
というもので、具体的な義務化の方法としてはIAEA加盟の原発
保有国間での協定などが検討されている。
IAEAは同時テロ後、核関連物質の流失防止や核施設の防護強
化などを目指した「核テロ防護プログラム」を緊急に作成中で、原
発上空の飛行禁止措置も盛り込む予定。プログラムは三十日の理事
会で概要が示され、来春までには加盟各国の協議を経てまとめられ
る見通し。
IAEA高官によると、飛行禁止とするのは原発の上空半径十―
二十キロ。上空を軍などの監視システムの中に置き、異変があった
場合に緊急発進や強制着陸措置を取ることができるようにする。米
国など原発上空を飛行制限している国は多いが、違反機には罰金程
度の措置で済ませている例が大半という。
ジャンボ級の大型機が自爆テロをもくろんで急降下できないよう
に操縦席の改造を航空会社に要請することも検討課題に上っている
。
日本では原発周辺への航空機侵入に対しては既に規制があるが、
違反機への撃墜措置には法改正などが必要となる。
同時テロ後、米国は一時的に国内の原子力施設上空を飛行禁止に
したほか、台湾、韓国も同様の措置を取っている。
(了) 011129 0921
[2001-11-29-09:21]