投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 23 日 18:58:41:
11/22 20:52 イスラム自治区知事を起訴 比国家警察、反乱罪で 外信109
【マニラ２２日共同】フィリピン南部ミンダナオ・イスラム自治
区知事選をめぐり、イスラム最大勢力、モロ民族解放戦線（ＭＮＬ
Ｆ）のミスアリ名誉議長（６０）＝同自治区現知事＝派の部隊など
が南部ホロ島の軍司令部などを武力攻撃した事件で、国家警察は二
十二日、反乱罪で知事と攻撃に協力したイスラム過激派アブ・サヤ
フの幹部ら計八人を起訴、逮捕状を取り行方を追っている。
起訴状によると、ミスアリ知事は二十六日に予定されているイス
ラム自治区の知事選候補から外されたため、選挙を延期させる目的
で自派の部隊約二百人やアブ・サヤフの部隊に攻撃をさせた。国家
警察は検察当局を経ずに直接起訴に踏み切った。
ミスアリ知事は元フィリピン大学の政治学の講師で、ＭＮＬＦ議
長としてイスラム独立国家の建設を目指し武装闘争を続けたが、一
九九六年のフィリピン政府との和平協定で、イスラム自治区の知事
に無投票で任命された。
しかし、同島の開発権益をめぐる内部対立や、予算執行をめぐる
疑惑が表面化。今年五月、約三十年間君臨した議長を解任され名誉
議長に退き、実権はフシン副議長（ミンダナオ問題担当大統領顧問
）ら幹部の集団指導に移行していた。
フィリピンのアロヨ政権は、和平交渉を進めているイスラム反政
府勢力、モロ・イスラム解放戦線（ＭＩＬＦ）とＭＮＬＦとの統合
を後押ししているが、ミスアリ知事は権益分割につながるとして反
対。
自治区知事選挙で政権側が統合推進派のフシン副議長を与党候補
に擁立したため、ミスアリ知事は選挙の延期を主張していた。
（了） ０１１１２２ ２０５１
[2001-11-22-20:52]
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。