投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 22 日 23:12:47:
米、来年にもイラク空爆へ−。タリバン政権が事実上崩壊し、ラディン捕縛が最終段階を迎えたことで、ブッシュ米大統領は21日、「テロ戦争はアフガンにとどまらない」と発言、米国防総省はイラクへの大規模な空爆計画の立案に着手した模様だ。米政府は早ければ来年2月にも、イラク空爆を実施する見通しが強くなってきた。
ケンタッキー州の軍事基地で演説したブッシュ大統領は、「アフガンは対テロ戦争の始まりにすぎない」と強調。アル・カイーダ以外のテロリストや他のテロ支援国を打倒するまで米国は安全ではないとし、「アフガン後」も戦いを続ける方針を明確にした。
支援国家がイラクであることはいうまでもない。
ウルフォウィッツ国防副長官が、「テロを支援し、大量破壊兵器を開発しているだけでもイラクは正当な攻撃対象だ」と断言しているからだ。
ライス米大統領補佐官も18日、「イラクのフセイン大統領=写真=を除去できれば世界がより安全になる」と、イラク攻撃に強い意欲を表明。ブッシュ政権と太いパイプを持つ米軍事筋も、「次の軍事作戦の目標選定は2週間以内にされ、イラクになる」と打ち明ける。
さらに米メディアも国防総省の担当部門が大規模空爆の計画立案に着手したと報じており、ブッシュ政権内では、アフガン問題にメドがつきつつあることで、イラク空爆が既定路線化しつつあるようだ。
米中枢同時テロの主犯格モハメド・アタが今春プラハでイラク情報機関と接触、プラハの米関連放送局爆破を計画したことや、バグダッド南部にテロリスト訓練施設があること、などがイラク空爆の動機になっている。
注目の攻撃開始時期について、ブッシュ政権の安全保障担当チームから政策説明を受けている共和党外交筋は、アフガンでの軍事作戦が終了し、イラク攻撃準備が整う「来年の2月」と予測。
空爆目標として、精鋭の共和国防衛隊、テロリスト訓練所、大量破壊兵器関連施設が想定され、大規模な地上部隊の投入はなく、空爆と特殊部隊による攻撃が主流になるとみられる。
また、アフガンでの北部同盟や反タリバンのパシュトゥン人軍閥に対する工作と同様に、イラク南部のシーア派、北部のクルド族といった反体制派を味方に引き込み、米軍の地上部隊の代わりをさせる、という案も浮上している。
米軍事筋は、フセイン大統領殺害が最終目標となるイラク攻撃の作戦期間は、2カ月程度になると予測している。
ZAKZAK 2001/11/22