投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 22 日 18:44:55:
11/22 14:57 各国、大使館の再開急ぐ カブールで早くも外交合戦 外信56
【カブール22日共同】アフガニスタンの反タリバン勢力「北部
同盟」による首都カブール制圧を受け、各国の大使館再開の動きが
本格化してきた。タリバン政権崩壊後の新政権への思惑が絡み、タ
リバンが去ったばかりの首都では早くも外交合戦が熱を帯び始めて
いる。
かつてアフガニスタンに大使館を置いていた各国は、長引く内戦
や一九九六年のタリバンによるカブール占拠を受け、相次いで大使
館を閉鎖。日本も八九年に閉鎖した。
しかし今月十三日の北部同盟による電撃的な首都制圧によって各
国は急きょ大使館再開の検討に入り、二十一日までにイランが先頭
を切って再開に踏み切った。
イランはロシアやインドと並んで北部同盟に武器を供給してきた
国の一つ。インドは近日中に、ロシアも年内の再開を予定している
。北部同盟とのこれまでの関係をてこにアフガン新政権と太いパイ
プを築く狙いだ。
北部同盟当局者によると、既に自国部隊の第一陣をアフガンに派
遣した英国や、フランス、トルコも早期再開に向け準備を始めてい
る。
タリバン政権が南部などで抗戦を続けているにもかかわらず、各
国が大使館再開を急いでいるのは「新政権をめぐって今後活発化す
る外交ゲームで先手を打つ」(外交筋)ため。
しかし同盟関係者は「各国が北部同盟による国内統治を認めてい
る証拠」と受け止めており、主要国の早急な動きがこれからの新政
権協議にも微妙な影を落としそうだ。
(了) 011122 1457
[2001-11-22-14:57]