投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 22 日 18:34:57:
11/21 21:37 タリバン、全滅も辞さず 一定の軍事力維持で自信も 外信90
【イスラマバード21日共同】アフガニスタン・タリバン政権が
、パシュトゥン人勢力の地域有力者らの説得を受け入れず、本拠地
のカンダハルなど南部諸州死守の最終的な方針を発表したことは、
タリバンが米英や反タリバン勢力と最後まで戦い抜き、全滅も辞さ
ないことを明確に打ち出したといえる。
会見したオマル師のスポークスマン、サイド・アガ氏は「全能の
神アラーが国家と宗教の存続を助けてくれると確信している」と発
言、本拠地の維持に「自信」を示した。
タリバンが地元勢力への支配権の移譲を拒否した背景には、クン
ドゥズ州で北部同盟に包囲されている一部を除いて、タリバン軍が
各地から撤退し、カンダハル州など南部に集結、まだ戦線を維持で
きるとの判断も働いたとみられる。
タリバン後もパシュトゥン人の権益維持を図りたい地域有力者グ
ループや、ウルズガン州で反タリバンの武装闘争を指揮しているザ
ヒル・シャー元国王派の有力者カルザイ氏らにも、軍事力ではタリ
バンを放逐するだけの力はない。
カンダハル周辺で空爆を続けながらタリバンと地域有力者らのカ
ンダハル撤退交渉を見守っていた米国も、政権を完全に崩壊させる
ためには、地上部隊の本格的投入など軍事作戦練り直しを迫られよ
う。
国連主導で二十六日にベルリンで開かれる予定のアフガニスタン
各派が集まる会議でも、タリバンが実効支配を続ける中、だれが南
部のパシュトゥン人勢力を代表するのかという問題が浮上するとみ
られる。
(了) 011121 2136
[2001-11-21-21:37]
11/21 21:56 タリバン記者会見の要旨 外信98
【スピンブルダク21日共同】タリバン政権の最高指導者オマル
師のスポークスマン、サイド・アガ氏が二十一日行った会見要旨は
次の通り。
一、イスラム教とイスラム国家を守るタリバンの運動は住民から
支持されており、カンダハルとその周辺地域を死守する。
一、現在の支配地はカンダハル、ザブール、ウルズガン、ヘルマ
ンドの四州とガズニ州の一部。支配地防衛のための兵力は十分。
一、ウサマ・ビンラディン氏とは連絡を取っていない。所在は分
からない。
一、オマル師は支配地域内にいる。カンダハル撤退を決定したこ
とはない。
一、(国連が仲介する新政権づくりは)大国によるアフガン分割
の試み。外国の干渉で平和と安定をもたらすのは不可能で、干渉す
れば無政府状態と内戦が再発する。
一、ビンラディン氏が核兵器を保有するチャンスはない。
(了) 011121 2156
[2001-11-21-21:56]