投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 21 日 22:46:09:
米中枢同時テロで、米英特殊部隊が決死の捜索を続ける黒幕ウサマ・ビンラーディン(44)が、「既に爆死した可能性がある」ことを米国防総省幹部が21日、明らかにした。米当局者が公の場でラディン死亡情報に言及したのは初めてで、アフガニスタン南東部の無数の洞窟に無差別攻撃をかけてラディンをいぶり出す捕縛・暗殺作戦が最終局面に入っていることをうかがわせる。
スタッフルビーム米統合参謀本部作戦副部長=同下=は現地時間20日の会見で、ラディンの居所について「どこにいるかを確実に突き止めるのは難しいが、なお、アフガン国内に潜伏しているのではないか」とした一方で、洞窟爆破などで「既に死亡している可能性は排除できない」と述べた。
ラディンが潜伏している可能性の高いアフガン東部から南部の4000メートル級の山岳地帯では、地元アフガン人が無数の洞窟やトンネルをしらみつぶしに捜索。
デルタフォースなど300−500人規模の米特殊部隊や、英SAS(特殊空てい部隊)が情報収集活動や橋梁の爆破、幹線道路の封鎖・検問に加え、F18戦闘機やB52爆撃機の空爆ポイントの誘導を行っている。
無人偵察機グローバル・ホークや偵察衛星KH−12による上空からの情報収集も効果を上げ、ラディン率いるテロ組織アル・カイーダ最高幹部で、後継者のモハメド・アテフもピンポイント空爆で爆死させた。
ブッシュ米大統領は、ラディンを生け捕りにした場合、米艦船上などで非公開の軍事法廷を開く方針で、即時に死刑判決を下すことが予想されるが、CIA(米中央情報局)などには「暗殺命令」を出しており、そのミッションがすでに完了した可能性もある。
「首にかける投げ縄は狭まっている」(ブッシュ大統領)ラディンだが、生死は依然、確認されていない。スタッフルビーム作戦副部長は、今週中にもアラビア海に展開する米海兵隊約1600人を新たにラディン狩りに投入する準備が整ったことも明らかにした。
同副部長は「(作戦の指揮をとる)フランクス中央軍司令官の判断次第で、いつでも緊急展開できる」としており、特殊部隊の作戦の支援が任務となる。
米USAトゥデー紙によると、先週末にはアラビア海に2隻目の水陸両用艦船が合流し、アフガン上陸準備を進めているという。
ラディン狩りに2500万ドル(約30億円)の懸賞金を出している米軍は、ラディンとアル・カイーダ最高幹部アイマン・ザワヒリの顔写真が付いた西部劇さながらの“お尋ね者”のビラを、「(豪雪地帯の)シカゴの雪」(ラムズフェルド米国防長官)のように、無人偵察機で上空から大量にばらまいている。
米軍機からは「外国人テロリストを追い出す」よう呼び掛けるラジオ放送も続けている。生死にかかわらずその姿が確認されるまで、ラディン狩りは続く。