投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 21 日 18:43:44:
11/21 06:59 新支配勢力で早くも内紛 アフガン東部で治安悪化 外信06
【ペシャワル21日共同】タリバン軍が撤退したアフガニスタン
東部ナンガルハル州で、事実上の無政府状態による治安悪化が深刻
化している。都市部を含む全域で強盗や略奪が多発。州都ジャララ
バードでは新たな支配勢力の内紛が露呈し、一触即発の状態が続い
ている。
ジャララバードはタリバン兵が敗走した十四日から十五日にかけ
反タリバンのパシュトゥン人指導者ユヌス・ハリス氏の勢力が制圧
、十七日にハリス氏に近いハジ・カディル氏が知事就任を宣言した
。
しかし、パキスタンの治安当局者によると、ジャララバードでは
ハリス氏傘下の有力者二人が、お互いの勢力争いで対立。中心部の
バザール(市場)を二分し、それぞれ勝手に税金徴収を始めた。実
動部隊を持たないハリス氏はこの対立を解消できず、「多数の武装
兵士を抱える有力者らによる市街戦がいつ始まってもおかしくない
状態」(同当局者)だ。
さらに、こうした勢力の支配が及ぶのは都市部で、しかも昼間に
限られる。目撃証言によると、周辺部は完全な無政府状態で、強盗
団が幹線道路の通行車両を次々と襲い、金品を奪っている。十九日
には外国人記者の車列が襲われ四人が死亡した。
ジャララバードでは、昼間は治安維持に当たっている兵士ら自身
が夜になると、非政府組織(NGO)や国連の施設に武器を持って
押し入り、略奪を働いている。このため、タリバン撤退で市内に戻
ったが、再び郊外に脱出する市民も出始めているという。
(了) 011121 0659
[2001-11-21-06:59]