北部同盟の独走に危機感 単独政権の阻止が狙い

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投稿者 kyodo 日時 2001 年 11 月 21 日 11:17:44:

 北部同盟の独走に危機感 単独政権の阻止が狙い
http://www.kyodo.co.jp/kyodonews/2001/revenge/news/20011121-236.html

 【ニューヨーク20日共同=矢高則夫】ブラヒミ国連アフガニスタン特別代表がベルリンでのアフガン四派協議で、内閣に当たる暫定行政機構を樹立する決意を固めたのは「北部同盟の単独政権樹立に待ったをかける」(国連外交筋)ためだ。
 北部同盟は軍事的勝利、特に首都カブール制圧により政治的発言力を増しており、首都の治安維持のための英軍進駐を拒否するなど、独走の姿勢を強めている。北部同盟のラバニ大統領は既にカブール入りし、いつでも新政権を樹立できる状況となった。
 ブラヒミ代表は先週、国連安全保障理事会で、議会に相当する暫定評議会を先に樹立し、内閣に当たる暫定行政機構はその後で発足させる構想を発表したばかり。順序の逆転は、事態の急展開に対する特別代表の危機感の強さを示している。
 暫定行政機構は首都の治安をはじめアフガン統治の実施機関。その人選が各派のむき出しの権力争いと化すのは確実で、ベルリンでの協議の難航は必至。
 また、特別代表の新たな方針は「国民大会議(ロヤ・ジルガ)が暫定行政機構の発足を承認する」との従来の構想とも矛盾する。アフガンの伝統的な意思決定機関である国民大会議の活用を求めたザヒル・シャー元国王支持派の発言力低下を示すとともに、内閣としての暫定行政機構の正統性に疑問の声が出る余地を残すことになりそうだ。
(了) 11/21

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