投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 19 日 18:06:01:
回答先: 国連管理条件に撤退 北部拠点クンドゥズでタリバン 投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 19 日 18:03:13:
11/19 16:36 殉教覚悟で徹底抗戦 行き場なくした外国人兵 外信53
【ペシャワル(パキスタン北部)19日共同】アフガニスタン北
部でタリバンが唯一死守するクンドゥズで、防衛の主体となってい
るのは、エジプトやアルジェリアなどアラブ諸国出身の外国人兵士
らだ。イスラム義勇兵として旧ソ連軍と戦った彼らは宗教心が強い
上、祖国では゛お尋ね者″扱いされているため、敗北すれば行き場
はなく、殉教覚悟の戦いを続けている。
外国人兵はタリバン部隊のほか、ウサマ・ビンラディン氏の率い
るテロ組織アルカイダにも含まれ、数千人がクンドゥズ周辺に立て
こもっているもようだ。出身国でイスラム過激派組織に所属してい
た者が多い。
アルカイダでナンバー2のエジプト人、ザワヒリ副官の場合、ム
バラク・エジプト大統領暗殺を企てた「ジハード」を率い、エジプ
トでは欠席裁判で死刑判決を受けている。アルジェリアやウズベキ
スタン出身者らも同様の境遇にある。
パキスタン紙の報道などによると、タリバン側は十八日、国連管
理下での撤退などを条件にクンドゥズ明け渡しに同意した。しかし
「外国人兵士の本国送還」が含まれていたことに反発したアラブ兵
らは徹底抗戦を主張、クンドゥズ攻略を狙う北部同盟へ投降しよう
としたタリバン兵多数を射殺した。
一般のタリバン兵の場合は、投降してもアフガニスタン国家再建
に重要な国内多数派のパシュトゥン人であるため、北部同盟側の政
治判断で寛容な扱いを受けることが期待できる。
だが、外国人兵はこうした「温情措置」の対象ではない上、パキ
スタンなど周辺国は「テロ完全撲滅」を掲げる米国の強力な政治的
影響下にある。このため、外国人兵は「クンドゥズで討ち死にし殉
教者になる覚悟」(パキスタン人記者)のようだ。
(了) 011119 1635
[2001-11-19-16:36]