投稿者 えーてる 日時 2001 年 11 月 19 日 11:17:44:
【ワシントン18日=林路郎】18日付の米紙ワシントン・ポストは、米中央情報局(CIA)が約1年半前からアフガニスタン南部のパシュトゥン人部族有力指導者と接触し、反タリバン勢力の形成に動いていたと報じた。ウオーターゲート事件などの特報で知られるボブ・ウッドワード記者が1面で伝えた。
同紙によると、CIAは<1>カンダハル周辺など南部でのタリバンに対する部族の反乱<2>米軍の空爆のための攻撃目標の選定<3>人道・戦略目的の大規模な食糧投下の地点決定――などで中核的役割を果たしている。
CIAが1年半も前からアフガン工作に従事し、今回の軍事作戦で中核的役割を果たしていることは、テロ組織との戦闘を専門とする陸軍の特殊部隊「デルタ・フォース」などが投入される場合と異なり、米軍がウサマ・ビンラーディンとそのテロ組織「アル・カーイダ」のアフガン国内での活動にかなり前から注目し、地域の部族勢力を利用してタリバンの支持基盤を崩す機会を周到にうかがっていたことを示す。
アフガニスタンでの秘密作戦に従事しているのは、CIAでも最も機密度が高い「特別活動部」。約150人の戦闘員が6人1組のチームを組み、タリバン部隊の動静に関する情報を細かに収集してきた。
タリバンの本拠地のカンダハル近郊などアフガン南部で部族が反乱を起こした背景には、CIAの周到な準備があったと見られる。(読売新聞)
[11月19日10時58分更新]