投稿者 えーてる 日時 2001 年 11 月 16 日 21:23:32:
[ニューヨーク 16日 ロイター] 16日付の米ニューヨーク・タイムズ紙は、複数の政府高官の話として、米ブッシュ政権が歴代政権の方針を転換し、天然痘のワクチン開発や治療方法が確立されるまでの間、現存する天然痘ウイルスのサンプルを無期限に貯蔵することを決めた、と報じた。
米政権はこれまで、備蓄された天然痘ウイルスを1日も早く廃棄するという目標を掲げていた。しかし、科学者や国防総省関係者の一部には、天然痘ウイルスの貯蔵を求める声もあり、クリントン前大統領は1999年、研究のため少なくとも暫定的に天然痘ウイルスを貯蔵する方針を明らかにしていた。
ただ、同紙によると、クリントン政権が天然痘ウイルスの廃棄期限を2002年と定めたのに対し、今回ブッシュ政権は廃棄期限を定めていない。
ある政府高官は、9月11日の対米同時多発テロと、死者4人を出した炭疽(たんそ)菌禍を踏まえて生物兵器テロの脅威を再検討した結果、ブッシュ政権は天然痘ウイルスを廃棄するというこれまでの方針を転換せざるを得ないとの結論に達した、と述べた。(ロイター)
[11月16日21時14分更新]