投稿者 あっしら 日時 2001 年 11 月 15 日 20:08:54:
英国の日曜紙「サンデー・テレグラフ」が報じたと日本でも報じられた、支持者向けウサマ・ビン・ラディンのビデオは、放送されたのかな?
「朝日新聞」によると、ブレア首相がそれを議会に対し「証拠」として提示したそうだから、間違いなく実在するはずだ。
実在するのなら、世界に配信したほうが“宣伝効果”として大きいと思いますが、ブレアさんいかがですか?それとも既に放送されている...誰か見た人いますか?
確か、あのビデオは今週水曜日(ええっ、昨日じゃん!!けっこう楽しみにしているのに)に放送されると報じられていた。ま、まさか、ブレア首相の14日議会での口頭提示が“放送”ってことはないですよね。
「朝日」の記事のなかに、『首相側によると、ビンラディン氏は10月20日に収録されたビデオの中で、世界貿易センターと米国防総省(ペンタゴン)への攻撃は「自衛のため、私がけしかけた。殺された仲間のため復讐する行為をテロというなら、我々をテロリストと呼ぶがいい」と話している。』とある。
少し気になるのは、似たような内容の「毎日新聞」記事があることだ。
「毎日」によれば、『ビデオの中でビンラディン氏は「(パレスチナ人など)我々の民を殺したことに仕返しすることがテロならば、我々はテロリストだ。(イスラエルを支援してきた)米英との戦いを続ける」と述べ、米同時多発テロの正当性を主張している。』とあり、これ以上のことを言っていないのなら、アルジャジーラが世界に配信した10/8の声明ビデオと基本的に同じである。
「朝日」が書いている『「自衛のため、私がけしかけた。・・・・」』というフレーズが実際にあり、脈絡がどうなっているのか、実物のビデオ放送で知りたい。(アラビア語がまったくわからないことは問題だけど)
以下、二つの記事全文です。
[朝日新聞11月15日]
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ビンラディン主犯疑いない 英首相が議会に証拠提示
ブレア英首相は14日、議会に対し、米連続テロ事件へのオサマ・ビンラディン氏の関与を裏付ける新たな「証拠」を提示した。支持者向けに制作されたビデオで、同氏が犯行を教唆したことなどをあげ、「罪状に疑う余地はない」としている。
首相側によると、ビンラディン氏は10月20日に収録されたビデオの中で、世界貿易センターと米国防総省(ペンタゴン)への攻撃は「自衛のため、私がけしかけた。殺された仲間のため復讐する行為をテロというなら、我々をテロリストと呼ぶがいい」と話している。
さらに、「ブッシュとブレアは力しか理解しない。彼らが殺すなら、我々もやり返す。それで、恐怖の均衡が保たれる」と発言。「戦場は米国へ移りつつある。勝利を収めるまで、闘い続ける」と誓っているという。(09:17)
アルカイダ関与の新証拠公表、ビンラディン氏の発言など――英政府
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【ロンドン岸本卓也】英政府は14日、ウサマ・ビンラデイン氏とテロ組織「アルカイダ」が米同時多発テロを起こした新たな証拠を示した2回目の調査報告書を公表した。先月4日に公表した最初の報告書を補充した内容。ビンラディン氏が先月20日に撮影したという肉声のビデオで米同時多発テロの犯行を認めるような発言をしたことなどを列挙した。
このビデオは英日曜紙サンデー・テレグラフが11日に報じた新しいビデオと同じもので、ビデオの中でビンラディン氏は「(パレスチナ人など)我々の民を殺したことに仕返しすることがテロならば、我々はテロリストだ。(イスラエルを支援してきた)米英との戦いを続ける」と述べ、米同時多発テロの正当性を主張している。
また、最初の報告書では、19人のハイジャック犯のうち少なくとも3人が「アルカイダ」と関係していたと指摘したが、今回の報告書では「多数のハイジャック犯がアルカイダと関係していたことが新たに判明した」と指摘している。
[毎日新聞11月15日]